プリンターを使っていて、「メンテナンスボックスって何?」と疑問に思ったことはありませんか?
プリンターメンテナンスボックスとは、印刷時やヘッドクリーニング時に発生する「廃インク」をためる専用の容器です。
これまでは、廃インクの処理はユーザーが行えるものではなく、吸収パッドがいっぱいになるとメーカー修理が必要でした。
そこで、自分で簡単に交換できる仕組みとして採用されたのが「メンテナンスボックス」です。
とはいえ、初めて交換する方にとっては「どうやって取り外すの?」「注意するポイントは?」と不安に思うこともあるかもしれません。
この記事では、プリンターメンテナンスボックスの役割から交換方法、取り付け時の注意点まで、わかりやすく解説します。
プリンターメンテナンスボックスとは?
「プリンターメンテナンスボックス」は、言わばプリンターの寿命を延ばすための重要な役割を担っています。
インクジェットプリンターでは、必ず「廃インク」というものが発生します。
プリンターの電源を入れた時やヘッドクリーニングを行った時、インクの吹き出し口であるプリントヘッドにインクを排出して付着している不純物などを取り除きます。
そして、プリンターのクリーニングなどで消費されたインクは廃インクパッドに吸収され、パッドの容量が限界に達すると、パソコンまたはプリンター本体に「廃インク吸収パッドの吸収量が限界に達しました。」とエラーが表示されます。
この廃インクパッドは交換することができません。
従来であれば「廃インクパッドエラー」が出ると修理に出すか、プリンターを買い替えるかの選択肢を迫られるほどのものでした。
このような事態を回避するために登場したのがプリンターメンテナンスボックスです。
メンテナンスボックスの特徴
メンテナンスボックスは、プリンター本体から取り外し可能な専用パーツで、内部には廃インクを吸収する特殊な吸収材(インク吸収パッド)が内蔵されています。
このボックスが満杯になった場合は、ユーザー自身で簡単に交換できるため、わざわざ修理に出す必要がなくなりました。
機種によっては「メンテナンスボックス」や「メンテナンスカートリッジ」と呼ばれる場合もあります。
採用機種とメリット
家庭用A4プリンターやビジネス向けインクジェットプリンターなど、幅広い機種に搭載されるようになり、特にEPSONやCanonなどの主要メーカー製品で普及しています。
この仕組みにより、プリンター本体を長く使い続けられるだけでなく、コスト面や環境面でもメリットがあります。
使用済みのメンテナンスボックスは、各自治体のルールに従って廃棄する必要があり、リサイクル回収サービスを行っているメーカーもあります。
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メンテナンスボックスはいつから採用された?
これまで、廃インク吸収パッドの吸収量が限界になると、自分で交換できないため、メーカーにパッドの部品交換を依頼する必要がありました。
その作業は有料修理扱いとなる場合が多く、費用や手間がかかることから、買い替えを検討するユーザーも少なくありませんでした。
そこで、ユーザー自身で廃インク吸収部品を手軽に交換できるよう、
2016年秋発売のエプソン EP-879Aから、廃インクを吸収する構造をパッド方式から「メンテナンスボックス」と呼ばれるタンク方式に変更しています。
この方式では、廃インクを吸収する吸収体をボックスごと取り外し・交換できるため、プリンターの寿命を延ばしつつメンテナンス性が大きく向上しました。
以降、エコタンク搭載モデルのEW-M973A3T(2021年2月発売)や、EP-885Aシリーズ(2022年10月発売)など、最近発売されているプリンターには全機種ではありませんが、メンテナンスボックスを採用しているプリンターが多くなっています。
EPSON製品だけでなく、CanonやBrotherなど他メーカーでも一部機種に同様のメンテナンスボックス方式が取り入れられています。
なお、比較的安価なエントリーモデルやコンパクトモデルでは、引き続き廃インク吸収パッド一体型のものも存在するため、購入前にはメンテナンスボックス搭載の有無を確認することをおすすめします。
メンテナンスボックス搭載機種の確認方法
- プリンター本体仕様欄の「メンテナンスボックス」または「廃インク吸収タンク」項目をチェック
- メーカー公式サイトや説明書で確認
- 補修部品一覧ページや対応消耗品ページでも確認可能
プリンターを長く快適に使い続けるために、メンテナンスボックスの存在を知っておくことも重要です。
プリンターメンテナンスボックス交換前のエラー表示
今回はエプソンのEP-880ANとインク革命製のEPMB1 メンテナンスボックスを例にご説明致します。
通常プリンターメンテナンスボックスは交換メッセージが表示されたら交換します。
※交換メッセージは下の写真のように「メンテナンスボックスの空き容量がなくなりました」表示されます。
※「メンテナンスボックスの交換時期です」「Maintenance Box Full」などと表示されるプリンターもあります。
▲ クリックすると画像を拡大できます。
それ以外にも消耗品情報からプリンターメンテナンスボックスの空き容量を確認することができます。
▲ クリックすると画像を拡大できます。
メンテナンスボックスの吸収量が限界を迎えた場合は、プリンター本体やパソコンにエラー表示が出るだけでなく、多くの機種で印刷自体ができない状態になります。
印刷品質が低下する前にメンテナンスボックスの交換が必要となるため、エラー表示が出た際は速やかに新しいボックスへ交換することをおすすめします。
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プリンターメンテナンスボックスの取り外し方
作業前に注意事項を確認しましょう。
メンテナンスボックス内部には使用済みの廃インクがたっぷり吸収されています。
そのため、取り外し時に本体や周囲が汚れないよう、ビニール手袋や不要な布、新聞紙などをあらかじめ準備しておくと安心です。
また、メンテナンスボックスを取り外す際は、急に傾けたり強く振ったりしないよう注意してください。
水平を保ちながらゆっくりと引き抜くことで、廃インクが漏れるリスクを防げます。取り外した後は、すぐに専用のビニール袋などに入れ、インクが周囲に付着しないよう丁寧に取り扱いましょう。
メンテナンスボックスを取り外す
まずは下の写真のようにプリンターから用紙トレイを取り外し、液晶画面を最大まで開きます。
この時に用紙トレイを取り外しておかないと、プリンターメンテナンスボックスが引き出せないので、ご注意ください。
用紙トレイを取り外し、液晶画面を開いた後、赤い丸の印箇所のカバーのネジをマイナスドライバーで取り外します。
▲ クリックすると画像を拡大できます。
下の写真のように ネジ穴の下にインクを受ける器のマークが印されています。これはプリンターメンテナンスボックスのカバーだということを指しています。
プリンターメンテナンスボックスのカバーを外すと、取っ手が見えるので、手前に引き出します。
▲ クリックすると画像を拡大できます。
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プリンターメンテナンスボックス取り付け時の注意点
未使用のプリンターメンテナンスボックスの裏側には穴があり、薄いビニールのようなフィルターがあります。
このフィルターは剥がさずそのまま取り付けてください。取り付ける時にフィルターが破れますが、問題ありません。
取り付けた後はプリンターメンテナンスボックスカバー、用紙トレイを元の状態に戻せば交換完了です。
取り付け時には、ボックスの向きや奥まできちんと装着されているか必ず確認してください。正しくセットされていない場合、プリンター側で「メンテナンスボックスが正しく装着されていません」などのエラーが表示されることがあります。
また、取り付け後はプリンター本体またはパソコンのソフトウェア上で、メンテナンスボックス交換後の初期化作業(リセット処理)が必要となる機種があります。
交換後すぐに印刷できる場合もありますが、機種によっては設定メニューから「メンテナンスボックスリセット」を行わないとエラー解除されないことがあるため、必ず取扱説明書を確認しましょう。
さらに、交換直後は印刷動作を一度試し、正常に動作しているか確認しておくと安心です。
まとめ
プリンターメンテナンスボックスは、プリンターを長く安心して使い続けるために欠かせない消耗品です。
交換作業自体は比較的簡単ですが、正しい取り扱いや定期的なチェックを怠ると、プリンター本体の故障や印刷不能の原因になることもあります。
なお、使用済みのメンテナンスボックスは廃インクを含んでいるため、家庭ゴミとして廃棄できない場合があるので、各自治体のごみ分別ルールやメーカーの回収サービスを利用し、適切に処分してください。
また、メンテナンスボックスは消耗品の一種なので、あらかじめ予備を用意しておくとエラー発生時も安心です。
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| 型番 |
純正価格 |
インク革命製 互換 価格 |
| EPMB1 |
1,080円 |
930円 |
| PXBMB2 |
3,450円 |
2,370円 |
| PXMB3 |
2,890円 |
2,040円 |
| PXMB4 |
3,620円 |
2,040円 |
| PXMB5 |
590円 |
550円 |
| PXMB6 |
3,620円 |
2,370円 |
| PXMB7 |
3,630円 |
1,840円 |
| PXMB8 |
3,450円 |
2,370円 |
| PXMB9 |
2,620円 |
1,780円 |
| EWMB1 |
1,200円 |
950円 |
| EWMB2 |
2,190円 |
1,330円 |
| EWMB3 |
1,200円 |
950円 |
※2025年7月時点 税込み価格
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