【2025年】“紙の年賀状”はどこまで続く?やめた人・続ける人のホンネを大調査!

更新日:2025-10-30
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SNSやAIが広がり、年賀状を出す機会が減ってきた今、どの世代がどのように年賀状と関わっているのでしょうか?
インク革命.COMでは、プリンターユーザーを中心に「2025年の年賀状に関する意識調査」を実施しました。
2022年にも同様のアンケートを行っており、今回は2022年の調査と比べてどんな変化があるのかを探りました。

※本調査は、インク革命.COMのユーザーを中心としたプリンターユーザー400名を対象に、2025年10月にオンライン上で実施しました。
回答はLINE経由169名、WEBフォーム経由231名、合計400名から得られ、年代は30代〜70代以上まで幅広く分布。
特に60代・70代の回答が多く、紙の年賀状を実際に利用している層の声を中心にまとめています。


今回アンケートにお答えいただいた方の年齢層は…

回答者の年齢層グラフ

60代と70代以上で約80%を占め、シニア層を中心に回答いただきました。若い世代のサンプルは少なめですが、紙の年賀状に対する考え方をより“実利用層の視点”で捉えられる構成になっています。




今年、年賀状を送る予定はありますか?

今年も年賀状を送る人の割合グラフ

今年は半数以上が「送る」派という結果に。2022年と比べると送る人は減っていますが、特に50代以上を中心に年賀状を続ける動きが確認できました。

一方で「送らない」と回答した人も増加傾向にあり、“年賀状を出さないことを選ぶ層”が確実に広がっている様子も見られます。
とはいえ、デジタルが当たり前のいまでも「親しい人にはハガキで伝えたい」という声は根強く、世代によって年賀状文化がしっかり受け継がれていることがわかります。


年賀状を送るのはなぜ?

年賀状を送る理由グラフ

送る理由で最も多かったのは「送ってくれる人がいるから」。続いて「もらうとうれしいから」「文化を大切にしたいから」という結果になりました。

「もらったら返す」という日本的な気づかいがいまも健在のようです。
また、「文化として残したい」「新年のあいさつを大事にしたい」という声も多く、新年のあいさつを形にして残すことへ、いまも確かな価値が感じられています。


年賀状をやめた理由は?

年賀状をやめた理由グラフ

「周りが送らなくなった」が最多。「めんどう」「お金がかかる」といった手間やコストも続きました。

「自分だけ出すのも気まずい」「SNSで十分」というもあり、“まわりの空気”が年賀状離れを後押ししている様子。
また、印刷代や郵便料金の値上げなど、コスト面での負担も無視できません。


年賀状をもらうと、うれしい?

年賀状をもらうとうれしいと感じる割合グラフ

「うれしい」が圧倒的多数。

送る枚数は減っても、受け取ったときの特別感や、ひとこと手書きのあたたかさは変わらず支持されています。
やはり心のこもった年賀状には特別な価値があるようです。


年賀状の代わりに、新年のあいさつはどうしてる?

新年のあいさつ手段グラフ

新年のあいさつ手段として最も多かったのは「LINE」。続いて「メール」が続きました。

やはりLINEが圧倒的で、気軽にタイムリーに送れることから、“デジタル年賀”の定番ツールとなっています。

一方で、若い世代ではSNS中心、50代以上では「紙」と「デジタル」を併用する人が多く、年賀状文化を大切にしながら便利さを取り入れる“ハイブリッド派”が目立ちました。


“紙の年賀状”は残したい文化だと思う?

年賀状文化を残したいと思う割合グラフ

「残したい」という声が多数派。

「日本らしいあいさつ文化」「もらうと心があたたまる」など、特にシニア層を中心に、“年のはじまりを丁寧に迎える文化”としての価値を感じている人が多数。
一方で「時代に合わない」「負担が大きい」との声もあり、今後はより気軽に続けられる形が求められていきそうです。


AIが年賀状を作ってくれるなら、使ってみたい?

AIが年賀状を作るなら使いたいかグラフ

AIへの関心は比較的若い世代で高く、シニア層では「使わない」との回答が目立ちました。

AIでの自動作成にはまだ慎重派が多いものの、「試してみたい」という声も一定数ありました。
「AIが文章やデザインを提案し、人が気持ちを添える」といった“人×AIの共作型年賀状”が今後の新しいスタイルになるかもしれません。


まとめ

AIやSNSが当たり前になった今でも、年賀状は「関係性の深い相手に気持ちを伝える手段」として残り続けています。
2022年と比べて送る人は減ったものの、もらってうれしいという感覚や、残したいという想いは根強く残っています。

これからの年賀状は、手書きとデジタルが共存する“ハイブリッドなあいさつ文化”へ。
そしてAI時代の今こそ、“心のこもった一枚” がより価値を持つ時代になりそうです。



 
小島啓司
執筆者:小島
(インク革命編集部)

プリンターや複合機、テプラ製品に関するレビュー・トラブル解決法など、実用的な記事を1,000本以上執筆。
15年以上にわたり現場で培った知見をもとに、読者の「困った」を解決する情報をわかりやすくお届けしています。

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