印刷速度向上の売れ筋PRIVIO DCP-J926NのレビューPRIVIO DCP-J926Nは、黒に顔料インク・カラーに染料インクを使用し、印刷速度が従来モデルより向上・ ADF・両面印刷機能を備える、多機能で購入しやすい価格の売れ筋プリンターです。 総評■PRIVIO DCP-J926Nの立ち位置は? ブラザー販売は、2021年8月3日に新製品の発表を行っています。 A4サイズのインクジェットプリンター「PRIVIO(プリビオ)」の新製品12機種を、9月上旬から順次発売しています。 インクジェットプリンターのマーケットでは、2極化が進んでいます、 インクジェットプリンターのウイークポイントの一つである、インク交換の頻度を減らして、1枚当たりの印刷コストの安さを追求するための、大容量インク搭載タイプがトレンドになっています。 しかし、大量に印刷するユーザーにとっては、インクの大容量化にメリットが有りますが、一般的な家庭では日々大量に印刷するニーズは、多数派とは言えません。 そのため、従来型のインクサイズを継承しながらポテンシャルを磨き上げ、家族が楽しめる便利な機能を充実させる事に重きを置くモデルにも、コストパフォーマンスの高さも有り、そこに多くのニーズが有ります。 ブラザーでは、前者を「ファーストタンク」シリーズとして、今回の発表では5機種、後者を「標準モデル」として7機種をリリースしています。 代表的な機種のポイントを絞って比較すると、立ち位置がハッキリ見えます。
普段から大量印刷を行わない家庭には、1枚当たりの印刷コストよりも、老若男女、誰でも使いやすい機能が有って、購入しやすい本体価格のプリンターは魅力があります。 PRIVIO DCP-J926Nは、「標準モデル」シリーズの中心モデルです。 同時に発売した他の「標準モデル」では、PRIVIO DCP-J926NにFAX機能が加わるモデルに加えて、電話機が付くタイプもあります。FAXの家庭内における重要性は年々低下していて、固定電話の回線さえ減少している現状を考えれば、売れ筋モデルなのは明確になっています。 年末はプリンター商戦にとって最も重要な時期で、満を持した新製品をメーカーはぶつけて、販売店では旧モデルの値引き販売を行います。 プリンターの販売戦争では、エプソンとキャノンの2強に占められることが多い中で、PRIVIO DCP-J926Nは王者2社に対して善戦しています。 国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースである「BCNランキング」のインクジェットプリンター実売台数ランキングでは、2021年11月8日から14日の日次集計データでPRIVIO DCP-J926Nホワイトが3位、ブラックが9位に食い込んでいます。 ■PRIVIO DCP-J926Nのコンセプト 家庭に一台あると、便利に家族全員で使える、親しみやすい簡単多機能プリンターがメインコンセプトです。 〇筐体 カラーはブラックとホワイトが有りますが、主張するデザインや質感ではなく、道具としてのシンプルさに徹しています。 液晶タッチパネルで操作が可能で、角度調整が出来るため、どんな高さの位置に置いても扱いやすいです。 物理ボタンはよく使う最小限で、電源スイッチとホームボタン・戻るボタンと作業中止ボタンのみです。 他の操作は全て、液晶タッチパネルで操作します。 〇ホーム画面 「PRIVIO DCP-J926N」のホーム画面は、シンプルに使いやすく必要な項目が並んでいます。 ホーム画面は3ページで構成されていて、最初のページではプリンター本体で使う頻度の高い、コピー・スキャン・とクラウドが並んでいます。 2ページ目には、普段は頻繁に利用しなくても、使えば便利な機能が並んでいます。 お役立ちツールの利用は、インターネットに接続している必要が有ります。 中身は多機能なメニューが並びますが、中でも便利だと感じたのは、多くの人が利用するMicrosoftの「Word」「Excel」「PowerPoint」で作成された書類のスキャンが、最適な設定で行えることです。 スキャンしたデータは、プリンター本体だけでメディアに保存したり、クラウドサービスに送ったり、メール送信で添付する事が可能です。 テレワークが増えて、家庭利用メインのプリンターであっても、在宅勤務に使いやすい配慮がなされています。 直接USBメモリやSDカードを差し込むことが出来るのも、本体だけで完結出来る便利さがあります。 年賀状アプリは、多くの人が最も多く印刷するであるニーズに応えています。パソコンを利用せずに、本体だけでデザイン性の高い年賀状を印刷が出来て、手書きの一言二言を添えれば完成です。受け取った人は、これほど簡単に作成されているとは、きっと思わないでしょう。 3ページ目は、メンテナンスです。 画面下部に常に出ている工具マークからも、ヘッドクリーニングは出来ますが、簡単に辿り着ける配置は、解りやすい親切さが感じられます。 常時下部に出ているインクマークから、現状のインク残量が一目で解ります。 減り具合がカラーごとに明確になっているだけでなく、おおよその印刷可能枚数が表示されるのも便利です。 スペック「PRIVIO DCP-J926N」を、あらためてスペックから見てみましょう。
同価格帯の他社プリンターや、格上のプリンターよりも印刷速度は数値的に速くなっています。 実際に使ってみても、印刷速度の速さは実感します。欲しい時に簡単に印刷出来る手軽さに、印刷速度は大きく影響します。大量印刷だけではなく、速さは使いやすさに繋がります。 印刷コストは必ずしも安価だとは言えませんが、あまり印刷枚数が多くないユーザーには、家族で利用する一般的な家庭のプリンターとして、「PRIVIO DCP-J926N」は良い選択になります。 インクジェットプリンターのビジネスモデルとしては、本体価格を抑えて消耗品のインクで利益を出して帳尻を合わせる事が多く、インクコストが高くなる傾向にあります。 しかし、「PRIVIO DCP-J926N」に互換インクを利用する事で、性能比のコスパの良さを、低ランニングコストで利用する事が出来ます。 インク革命でも「PRIVIO DCP-J926N」用の互換インクは鋭意開発中なので、もう少しお待ちください。 「PRIVIO DCP-J926N」のインク交換は、本体をガバッと開ける一般的なタイプとは異なり、右側の扉を開けることだけで交換が可能です。 下の写真は、オレンジ色の保護パーツが付いている初期の状態です。このオレンジのパーツは、本体にあるインクの蓋の役割を果たすので、うっかり捨ててしまうと移動時に困りますのでご注意ください。 オレンジ色のパーツを外したら、新しいインクを差し込んでやるだけで、インクカートリッジに剥がすシールもありません。 黒に顔料インク・カラーに染料インクを使っている、ハイブリッド型になっています。 写真を印刷するだけなら、染料インクを使えば最良の結果が得られます。染料インクは耐水性が低く、滲みやすい事で、繊細な色調表現を可能にしています。 しかし、この特性は文字を印刷した場合には反面作用が働き、ボヤッとした読みにくい印刷物になり、長期保存にも向かないことから、ビジネス文章には不向きです。 黒に顔料インクを使う事で、染料インクとは異なる、滲みにくく乾きやすい特性が活かされた、ビジネス文章として充分に対応出来る印刷が可能になっています。 在宅勤務に利用する仕事用のプリンターとして、充分に対応出来ます。 外観(出典:ブラザー公式) 突起物が少なく、コンパクトな筐体です。 給紙カセットも本体内に完全に収まり、排紙も前面で行います。 (出典:ブラザー公式) 比較的高さの無い棚に収納しても、利用出来そうです。 普通紙はカセットに入れたままで、後にあるトレイを引き出して別の用紙を使うことが出来ます。 ただし、後からは用紙1枚を差し込む事しか出来ません。 「PRIVIO DCP-J926N」の大きなアドバンテージの一つとして、ADFが装備されていることがあります。 上蓋の真ん中あたりから、右側に開くことが出来ます。 ここに、20枚までの用紙を差し込む事が出来ます。 原稿を差し込んだら、後はコピーでもスキャンでも自動的にプリンターが順番に用紙を取り込んでいきます。コンビニやオフィスにある、大型複合機コピー機には付いていますが、このクラスにADFが装着されているのは珍しく、有ればとても便利な機能です。 学習用のプリントや、PTAのプリントコピー・回覧板や仕事の書類など、複数の書類を利用する機会は意外に多く、1枚1枚作業を繰り返す手間を、当たり前の様に行っていると気が付きませんが、この便利さは一度使ったら手放せません。 送り込まれた原稿が、何処で読み込まれているかというと 上のカバーを開けて、コピー・スキャンするガラス画面の横にあるガラス面を通過して、読み取っています。 デメリットとしては、本体重量が重くなることです。 置き場所を変えなければ、本体重量の重さは問題にはなりませんが、ADFがガラス面の蓋に装着されているので、何も無い文字通りの蓋だけの機種と比較すれば、蓋の開け閉めに結構な重さを感じます。 更にこのガラス面を上に跳ね上げて、多くのプリンターはインク交換を行いますが、「PRIVIO DCP-J926N」は側面の扉を開ける事で行えるので、引き上げると出てくるのは 有線接続の差し込み口です。USBとLAN端子が有ります。 ケーブルを挿した時の端子が突起になり、置く場所が制約されることを避ける配慮です。 便利機能〇タッチ式液晶パネル スマートフォンを使っている方なら、説明書を読まなくても、ある程度は直感的に操作が出来ます。 スマホを普段使っていない方にも、シンプルで使いやすい画面は簡単に目的に辿り着けます。 〇前面2段給紙 棚に設置して高さが限られた場合でも、前面給紙なら簡単に用紙の補充が可能です。 トレイは2段給紙構造になっていて、A4用紙とはがき等を同時に装着する事が出来ます。 〇自動両面プリント 紙を挿し替えること無く、だれでも簡単に紙の両面に印刷する事が可能です。 プリントアウト時だけで無く、コピーする時にも使えます。他にも用紙節約の機能として、4枚分または2枚分の原稿を1枚に縮小コピー出来る機能が有ります。 〇クロだけ印刷 補充用のインクストックが無く、カラーインクが切れてしまった場合でも、黒インクだけを使用したモノクロ印刷が可能になっています。最長30日間の制限があります。 〇CD/DVD/BDレーベルプリント ディスクのレーベル印刷が出来ます。ディスクトレイは本体に収納出来ます。 〇SDカードからダイレクトプリント プリンター本体にカードスロットを搭載していて、SDカード・USBメモリを差し込めば、液晶モニターの画面を見ながら写真の印刷が可能です。フォトプリンターと同様な使い勝手を実現しています。 通常のデジタルカメラで多く使われているSDカードだけでなく、スマートフォンで多く使われているminiSDカードやmicroSDカードも、アダプターを介して使う事が出来ます。 〇Wi-Fi接続 IEEE802.11b/g/nのWi-Fiに対応しています。 Wi-Fi環境が有る場所なら、「WPSボタン」で簡単に自宅ネットワークの中に「PRIVIO DCP-J926N」を組み込むことが出来ます。 Wi-Fiが接続出来たら、パソコンにドライバを組み込みます。付属のCDを立ち上げると、画面の指示に従っていくだけで簡単に完了し、必要なソフトもインストールされます。 ドライバソフトは、windows10に有る物でも利用出来る事を確認していますが、メーカーのドライバソフトに比べて出来る事が大幅に制約されます。印刷する品質が選択出来ない他、プリンターからパソコンへの指示が上手く伝わりません。ドライバ画面では以下の表示になる事を確認してください。 接続した後は、パソコンとプリンターがシームレスに繋がるイメージです。パソコンのデータをプリンターに送ったり、プリンターを使ってスキャンしたデータをパソコンに送ったりが、コードレスで容易に操作可能です。 プリンター本体のメインパネルが、パソコン上でも操作出来るイメージです。 インク残量も表示されます。上記の表示は、購入時に付いてくるテストインクですが、残量はたっぷり入っています。 〇スマートフォンとの連携 Mobile Connectアプリをスマートフォンにインストールすれば、スマートフォンで「PRIVIO DCP-J926N」の操作が簡単に出来ます。 スマートフォンで撮影した写真を、簡単に印刷する事が出来ます。 単純に印刷することだけでなく、歯車ボタンをタップすれば、印刷設定も変えることが出来ます。 A4普通紙になっていた設定を、スマートフォンからL版フチ無し印刷に変更出来ました。 外出先から、印刷する事も出来ます。 自宅に戻れば、仕上がった印刷が手に出来ます。 〇クラウドとの連携 書面をデジタル化して、自由に「パソコン」「メールに添付」「クラウドに保存」「スマホに保存」が出来ます。 「google Drive」「Dropbox」「OneDrive」「box」「Evernote」等の有名どころクラウドが、プリンターからダイレクトに利用出来ます。 クラウドにアップしたデータは、学校や会社など場所を問わず、パソコンやスマートフォン、タブレットなど、利用する端末も選ばず自由に利用する事が出来ます。 クラウドに送信するだけで無く、クラウド上のデータをプリンターの操作だけで、印刷する事も可能です。 印刷品質気になる印刷品質ですが、普段使いには何の問題も有りません。 ■文書印刷 顔料インクの黒が冴えて、ビジネス文書やレポートにも使えます。 実際に印刷した文書をスキャンしてみました。 読みやすい文字になっているだけでなく、印刷直後もインクジェットプリンター特有の湿っぽい感じも無く、乾燥時間も特に必要としません。 紙の文章をコピー・印刷する機会が増える、リモートやテレワークでも極めて実用的に使えます。 印刷時に「エコモード(インク節約)」「普通」「最高品質」が選択出来ます。 実際にそれぞれの品質設定で上記の用紙を、印刷してみました。 結果は一目瞭然です。 普通モードでは、概ね実用に支障は有りませんが、エコモードでは露骨に薄い仕上がりになります。 用途が限定されそうです。 コピーでは、「標準」と「高画質」を選択出来ます。 発売してから間もない機種であるため、今後のファームウェアの更新で改善していく可能性もありますが、現状の最新ファームウェアを用いても、コピーの色再現性には少々不満を感じます。 勿論、文章のコピーという基本的な事では、何ら問題は無いと言えます。 コピーは「モノクロ」と「カラー」のスタートボタンが別に有り、行う都度、簡単に選択する事が出来ます。 ■写真印刷 実際にL版光沢紙で写真印刷をしてみました。 特別な設定変更や色変更には手を付けず、最高画質で印刷した写真をスキャンしたのが以下です。 スキャンした物と比較して、実際の写真は光沢がのっているため、もっときれいな印象を受けます。 オーソドックスで派手さの無い色表現は、好みが分かれそうです。 下の写真は、同様のデータをキャノン「Pixel TS8530」で印刷して、スキャンしたものです。 解りやすい派手系の色目は、単純に技術力だけではなく、メーカーの考え方が反映されています。 印刷時に設定変更が出来ます。 「普通」「高画質」「最高画質」が選択出来ます。 写真用光沢紙に、それぞれの設定で印刷してみました。 もちろん、最高画質の写真が実際には一番きれいです。スキャンした時の比較印象よりも、実際に見た光沢紙の写真クオリティは差が出ます。 同じ写真をA4サイズ普通紙に印刷すると、もっと大きな差が解ります。 用紙サイズが大きくなる事で、より解りやすくなったとも言えますが、光沢紙ではない事も影響していると考えられます。普通紙を利用する写真印刷なら、印刷時間が掛かっても「最高画質」を選びたくなります。 思い出の写真をデジタル化するだけなく、コピーする事も可能です。 この写真を、そのままコピーしてみました。 コピーするクオリティは、L版で印刷する場合、「高画質」に限定されます。 元写真は最高画質を使用しています。 印刷スピードメーカーが公表している印刷速度の数値を、前述の表から抜き出してみました。
この数値は、ブラザー測定環境下における、参考値です。インクジェットプリンターの場合、印刷する内容で大きくスピードが変わります。 ipmという単位は、1分間に何枚印刷出来るか?というものです。 ■パソコンからの印刷 実際に印刷してみると、「PRIVIO DCP-J926N」の体感速度は速いです。 先にあるカラー文書の印刷では、パソコンからデータをプリンターに送って、1枚目が出力されるまでに掛かった時間は、「エコ」と「普通」では殆ど変わらず、約14秒・連続する2枚目が出力された時間は約22秒でした。 1枚目の終了後に2枚目が出力されるまでは約8秒ですから、概ねカラー文書を1分間に印刷出来る枚数は、7~8枚程度になります。ちなみに、同じデータをキャノンの「TS8530」で行った場合は4枚程度でした。圧倒的に印刷速度が速いです。 文書印刷を「最高画質」で行うと、時間は著しく延びます。 同じカラー文書の設定を変えて印刷すると、1枚目の出力までに約55秒・連続する2枚目の出力には約1分43秒の時間を要しました。 写真も、先にある家族写真の印刷時に、写真印刷「きれい」を設定してパソコンからデータをプリンターに送った時に、1枚目が出力されるまでの時間は、約41秒掛かりました。連続する2枚目が出力されるまでには、1分20秒掛かりました。 写真印刷「標準」の設定で同じ写真を印刷した場合、1枚目が出力されるまでの時間は、大幅に短縮されて約22秒、連続する2枚目が出力されたのは、約36秒でした。 1枚目が終了後に2枚目が出力されるまでには約14秒ですから、概ね1分間に印刷出来る枚数は、やはり4枚程度になります。 光沢紙を使用しても、設定で印刷スピードは大幅に変わります。 「普通」設定でパソコンからデータを送って、1枚目が出力されるのは約14秒後で、2枚目は26秒後です。 「高画質」設定でパソコンからデータを送って、1枚目が出力されるのは約45秒後で、2枚目は1分25秒後です。 「最高画質」設定でパソコンからデータを送って、1枚目が出力されるのは約1分50秒後で、2枚目は3分36秒後です。 ■コピー印刷 同じ文章をカラーコピーした場合、「標準」で読取りから出力までに掛かった時間は約20秒でした。印刷を2枚に設定していた場合の2枚目は28秒で出力されました。 「高画質」で読取りから出力までに掛かった時間は約1分26秒でした。印刷を2枚に設定していた場合の2枚目は2分16秒で出力されました。 同じ家族写真を、L版光沢紙にカラーコピーした場合、読取りから出力までに掛かった時間は、55秒でした。設定は「高画質」しか選べません。印刷を2枚に設定していた場合の2枚目は1分30秒で出力されました。 公称の数値も、実際に印刷してみて掛かる時間も、レーザープリンターに比べれば遅いですが、実際に使ってみて、大きなストレスにはなりません。他のインクジェットプリンターと比較しても、基本設定だと速いな!という印象が強いです。 ■両面印刷 両面印刷は便利な機能ですが、印刷時間はそれなりに掛かります。 「標準」設定でも、パソコンからデータを送った場合、1枚目の出力までに約40秒・2枚目の出力までに約1分10秒を要します。4枚分の印刷プラスαが時間としては掛かります。 両面コピーの場合は、読取り時間がそれに加わるため、1枚目の出力までに約52秒・2枚目の出力までに約1分20秒を要します。 印刷コスト「PRIVIO DCP-J926N」の印刷コストは、公称値だけ考えれば、今回発売した大容量インク搭載プリンターシリーズと比較すれば高くなり、同タイプの他社メーカーと比較しても安くありません。 メーカーが公表している印刷コストの数値を、前述の表から抜き出してみました。
この数値も、ブラザー測定環境下における、参考値です。 実際に以下の文書書類を、全く新品の「インクカートリッジ(お徳用4色パック)LC411-4PK」の封を切って、コレだけをインクが無くなるまで印刷し続けてみました。 windows10のパソコンで、PDFの元データを利用して、「普通」設定で印刷を行いました。 使用した純正インクです。 公式オンライショップでの販売価格は、4,136円です。 結果として、正常に印刷出来た枚数は、510枚でした。 インク交換を勧める画面が出て、プリンターは停止しました。 510枚目を印刷した時に、上記にある最初のインク不足表示が出ました。 最初に無くなったのは、マゼンダです。 インク交換の表示が最初に出ても、印刷指示をすれば、印刷品質が保てなくなっても、印刷が継続出来るプリンターも有りますが、ブラザーは最初のインク不足が出た後は、印刷する事が出来ませんでした。 試しに、1枚だけの印刷を試みましたが、やはり受け付けて貰えず、印刷される事はありませんでした。 1枚当たりのコストは、4,136円÷510枚=約8.109円 になります。 連続大量印するのは、インクの消費に極めて効率が良く、公称値よりも1枚当たりのコストは安くなる結果になりました。 まとめブラザーの最新売れ筋プリンター「PRIVIO DCP-J926N」は、ADFを始め便利な機能が盛りだくさんで、スマートフォンとの連携も充実しているのに、購入しやすい価格を実現しています。 家族みんなが、プリントをする楽しさを簡単に享受出来る良さが有ります。 写真画質や品質に大きなこだわりがあれば、キャノンを選ぶ選択も有りますが、スマートフォンから気軽に写真印刷を楽しんだり、年賀状の制作や、普段のちょっとしたコピー、在宅ワークに使ったりするのなら、価格を考えても「PRIVIO DCP-J926N」を選択する余地は、大いに有ります。 印刷コストは、大容量インクを搭載する機種と比較すれば高くなるため、大量に印刷するニーズには向いていません。通常の家庭利用では、機能対価格でコスパは非常に高いと言えます。今後、安価な互換インクを利用出来る様になれば、機能的で安価なプリンターを合理的なランニングコストで使う事が出来ます。 インク革命.COMでは新たに発売された「PRIVIO DCP-J926N」対応のLC411インクシリーズの開発を進めています。下記にある「販売開始お知らせメール」に是非登録してください。 |