純正インクと互換インクの比較(BCI-351+BCI-350編)
更新日:2021-08-30
インク革命編集部 小島
キヤノンインクBCI-351+BCI-350の印刷枚数プリンターのインクは何度も交換を行う必要がある消耗品です。純正インクは高価であることから、コストパフォーマンスに優れた互換インクを愛用している方もいるのではないでしょうか。 当記事では、純正インクと互換インクでは、印刷枚数やコストが実際にどう違うのかを比較してみました。 純正インク・互換インクを使い続けた場合のコストパフォーマンスが具体的に把握できる内容となっているため、インク選びやランニングコストについて検討したい方は、ぜひ参考にしてみて下さい。 ■純正インク・互換インクの特徴 純正インク・互換インクと言っても、「同じインクでしょ?」「一体何がどのように違うの」と、違いがイマイチ分からない方もいるのではないでしょうか。 純正インクと互換インクを比較する前に、それぞれのインクの特徴について簡単におさらいしておきます。 ・純正インク 純正インクとは、プリンターメーカーが作ったインクのことです。テストを重ねて自社のプリンターに適したインクを作成しているため、品質が高くトラブルが起こるリスクも低い特徴です。ただし、価格が非常に高くランニングコストを圧迫するというデメリットがあります。 ・互換インク 互換インクとは、プリンターのランニングコスト低減を目的に、プリンターメーカーとは異なるメーカーが製造した、純正インクと互換性を持つインクのことです。メーカーによって差がありますが、基本的に純正インクと遜色ない印刷品質を持ちます。 互換インクの価格はメーカーによって異なりますが、あまりコストばかり重視すると印刷品質が低下したりトラブルが増える場合があります。 インク革命の互換インクであれば、高品質・コストダウンを両立した適正価格で販売しておりますので、安心してご利用いただけます。 ■キヤノンインクBCI-351+BCI-350の印刷枚数 キヤノンBCI-351+BCI-350/6MPの印刷可能枚数はどれくらいなのか? キヤノンインクBCI-351+BCI-350の純正インクと互換インクの印刷枚数を、それぞれ比較してみました。印刷枚数の比較条件は以下の通り。 ■印刷枚数の計測方法・比較条件 BCI-351XL+BCI-350X同じプリンター機種L/6MP(6色マルチパック大容量)の純正インクと互換インクをそれぞれにセットして、ブラック・カラーのインクをまんべんなく使用するカラー文書を連続印刷する。 インクカートリッジ6色のうち、印刷途中でカートリッジの残量が1つでもなくなった時点で終了。終了時点の印刷枚数を計測結果とします。 比較条件は、インクのポテンシャルを正確に比較するために、インク以外の条件をすべて同一としています。 ◆用紙はA4普通紙を使用。 ◆使用するインク 【純正インク】BCI-351+BCI-350/6MP(通常容量) 【純正インク】BCI-351XL+BCI-350XL/6MP(大容量) 【互換インク】インク革命互換インクBCI-351XL+BCI-350XL/6MP(大容量) ◆使用するプリンター:PIXUS-MG6330 BCI-351+BCI-350/6MP(6色マルチパック) 純正(通常容量・大容量) インク革命互換(大容量) プリンターに新品のインクをそれぞれセットして、残量満タンの状態から印刷スタート! 数時間後、BCI-350PGBK(顔料ブラック)がインク切れを起こしたとの表示 この時点での結果は、純正インク:522枚/インク革命互換インク:481枚でした。 本来であれば、純正インクの方が多くの枚数を印刷できるという結果になり、ここで実験終了のはずです。 さらに数時間経過した後、今度はBCI-351Y(イエロー)がインク切れを起こす。 さらに数時間後、純正インクはBCI-350PGBK(顔料ブラック)が完全に無くなり、「インクタンクの交換をおすすめします」ではなく「インクタンクを交換してください」と表示が出てしまった。 互換インクはまだ表示が出ていないが、印刷物の色がかすれ始めて事実上印刷できていないため、この時点で実験終了。 ■結果 純正インク:合計716枚/互換インク:合計739枚 [※プリンター型番、印刷物、使用状況などによって結果に差があります] ちなみに通常容量の純正インクの印刷枚数は、合計475枚だった。 ■純正インクと互換インクのコストパフォーマンス 純正インクと互換インクの今回の実験結果・価格・1枚あたりの印刷コストを比較した表を作成してみた。
純正インクと互換インクは印刷枚数においてはほぼ差が無く、販売価格については互換インクは純正インクよりも遥かに安い金額で購入することが可能である。 実際に1枚あたりの印刷コストを計算してみると、互換インクは純正インクの半分近いコストで印刷できることが明らかとなった。 (※今回の実験は無理矢理インクタンクを使い切ったため、実際にはもう少しコストは高くなります。) 消耗品であるインクカートリッジはプリンターを使い続ける限り交換が必要であるため、印刷枚数が増えれば増えるほど互換インクのコストパフォーマンスが際立ってくるだろう。 PIXUS-MG6330で最初のインクが切れるまで一気に印刷をかけた結果、純正(通常容量)475枚、純正(大容量)716枚、互換インクが739枚という結果になった。印刷できる枚数は純正も互換インクもそれほど変わらないようだな! ただ、今回はキヤノンのインクカートリッジにしては、印刷できる枚数が非常に多い。特筆すべきは、1本ないし、2本のインク残量がなくなっても印刷続行できたことだな。 「サポート番号=1600/インクがなくなった可能性があります インクタンクの交換をお勧めします」の表示が出ても「OK」を押すと印刷続行が可能。 「サポート番号=1688/インクがなくなりました インクタンクを交換してください」と表示が出るまで印刷はできるようだ。 ただ、今回はインクのポテンシャルを測る実験としてインク切れ表示を無視して印刷を行ったが、印字がかすれるほど印刷すると、空刷りでプリントヘッドを傷める原因にもなりかねないので、最初の「インクタンクの交換をお勧めします」という警告が出たら、印刷の区切りの良いところで次のインクへの交換をしておいた方が良さそうだな。 |