互換インクとリサイクルインクの違いについてまとめてみました。

今世の中に出回っているプリンターのインクには純正品と非純正品の2つがあり、
さらに非純正品を大まかに分けると「互換インク」と「リサイクルインク」と「詰め替えインク」があります。

詰め替えインクはその名の通り、使い終わったカートリッジにインクを詰め替えて使用するタイプのものですが、あとの2つはどう違うのでしょうか。

互換インクとリサイクルインクの最大の違い

最大の違いは「新品」か「再利用品」かということです。
リサイクルインクが純正品を再利用して作るのに対し、
互換インクは純正品に近づけて作られた新品になります。

互換インクの特徴

純正品と比較した際の互換インクのメリット・デメリットについては
「純正と互換インクの違いまとめ」にて説明していますので、
ここではリサイクルインクと比較しての優れている点と劣っている点を挙げていきましょう。

互換インクがリサイクルインクより優れている点

• リサイクルインクより生産コストがかからない為、より低価格
• 新品なので安定して供給出来る（リサイクルインクは空インクが集まらないと作れない）
• 残量検知機能がついているものが多い（残量を正確に表示する）
• 純正品にない大容量インクなどもある（再利用品では出来ない）

互換インクがリサイクルインクより劣る点

• 複雑な形状のインク（一体型カートリッジなど）は互換インクが作りづらい
• 純正品と違う形状のものもあるので、初見だと使用方法が分からないこともある
• 使い切りなのでエコではない

といったように、新品・使い切りならではの優れた点とそうではない点があります。
リサイクルインクに比べて生産コストがかからないので、全体的に価格が安いのは魅力です。

リサイクルインクの特徴

純正品と比較した際のリサイクルインクのメリット・デメリットについては
「純正とリサイクルインクの違いまとめ」にて説明していますので、
ここでは互換インクと比較しての優れている点と劣っている点を挙げていきます。

リサイクルインクが互換インクより優れている点

• 再利用品なので環境に優しい
• 複雑な形状のインクでもリサイクルインクに出来る

リサイクルインクが互換インクより劣る点

• 生産には純正品の空カートリッジが必要な為、安定した供給が出来ない
• 純正よりは安いが、生産コストが互換インクよりかかる為に割高
• 残量検知が出来ないものもある（プリンターの残量検知をOFFにして使う必要がある）

というように、リサイクルインクも再利用品ならではの優れた点とそうではない点があります。

使い切った純正品を再利用するのでプリンターにインクをセットしても残量は0のまま、
または正確なインク残量が表示されない物もありますが
そんな場合は残量検知機能をOFFにして使うことが出来ます。

互換インクにできる純正インク、できない純正インク

純正品のカートリッジ形状やICチップが複雑で再現が困難な場合、
リサイクルインクは作れても互換インクは作れないことがあります。

特に1つのカートリッジに複数の色が入っているヘッド一体型カートリッジは複雑な構造の物が多く、
互換インクが出回らないケースも。
（中には改良されて一体型カートリッジの互換インクが出来た場合もありますが）

ちなみにHP（ヒューレットパッカード）のインクはヘッド一体型が多く、
ICチップが複雑なので主にリサイクルインクとして販売される傾向があります。

ヘッド一体型カートリッジは、互換インクがあまりない上に
価格が高い、1色切れると交換しなくてはいけないという点もあるので不便と思われる方も多いようです。
プリンターを選ぶ際には是非参考にしてみてください。

互換インクは新品でリサイクルインクは再利用品。互換インクとして再現出来ない複雑な形状のインクはリサイクルインクで販売されています。