顔料インクと染料インクを 混ぜたらどうなる?(BCI-381+380)皆さんはプリンターインクの「顔料インクと染料インクを混ぜたらどうなるんだろう?」なんて思ったことはありませんか? 今回はそんな疑問を解消するため、BCI-381+380シリーズ対応のPIXUS-TS6130プリンタ―を使ってインク革命製互換インクの顔料インクと染料インクを混ぜたらどうなるのか検証してみます。 顔料インク・染料インクとは?■顔料インク顔料インクとは、インクが用紙の内部まで浸透せずに表面に残るインクで、文字印刷に向いています。 色がくっきり鮮明で着色力が強いのが特徴です。 また、耐熱性・耐水性・耐光性に優れており、長時間光が当たっていても色褪せしにくく、水に塗れてもにじみにくいです。 ■染料インク染料インクは、インクが用紙の繊維の内部まで浸透します。 色調や発色などを綺麗に再現することができ、発色が鮮やかなので写真印刷に向いています。 詳しくは「顔料インクと染料インクって何?」の記事で顔料インク・染料インクのメリットやデメリットなどの詳細が載っているので、気になった方はチェックしてみてください。 検証前の通常印刷BCI-381+380シリーズのブラックインクは「顔料インク(BCI-380PGBK)」と「染料インク(BCI-381BK)」の2タイプあるので、 通常印刷の結果を見てみましょう。 ■文書印刷 ■写真印刷 こちらがインク革命製互換インクの印刷品質です。 純正品と同等の高品質といえる印刷結果ではないでしょうか? 文書印刷は顔料インクを使用してくっきりした文字が印刷されており、細かい文字も潰れることなく印刷されています。 写真印刷の方は染料インクにより、写真の色の再現度が非常に高いです。 人肌などの微妙な色合いも綺麗に仕上がっています。 インクの詰め替え※この検証は印刷品質を比較するために行っています。決して真似しないでください。 インクカートリッジの上部の接続部分をスポイトが出し入れできるほどカットし、スポイトでインクを半分入れ替えます。 ギリギリまで入れるとカートリッジをセットする際にこぼれるので、8割ほど入れた時点でやめます。 インクカートリッジの上部の接続部分をカットするときやインクを入れているときはインクが漏れやすいので、インクカートリッジ下部に取り付けられているICチップを汚さないよう注意します。 また、印刷中はプリンター内のプリントヘッドが動くのでインクが漏れないように切り口をテープで巻いて固定しておきました。 顔料インクと染料インクを混ぜた結果顔料インクと染料インクがよく混ざるよう、あらかじめ50枚印刷した後、印刷の比較を行ってみました。 ■文書印刷の比較通常印刷と顔料インク+染料インクを混ぜたインクで印刷した文書を比較してみたところ、上の画像のような結果になりました。 殆ど違いはありませんが、顔料インクと染料インクを混ぜた印刷物は黒色のインクが薄くなっている印象を受けました。 特に「返品・交換について」という項目の帯の色が確実に薄くなっています。 文書印刷では顔料インクと染料インクを混ぜたことによって、黒色の濃さが若干薄くなったことがわかりました。 ■写真印刷の比較写真印刷でも殆ど違いはありませんが、通常印刷に比べて顔料インクと染料インクを混ぜたインクの方が、黒髪の色が薄くなっています。 特に写真中央の子供2人の黒髪の色が若干薄くなっていることが分かります。 写真印刷に関しても文書印刷同様、顔料インクと染料インクを混ぜたことにより黒色の濃さが若干薄くなりました。 黒が薄くなった原因顔料と染料でインクの性質が異なるため、混ぜたことによってインクの性質が変化し、黒の色合いがおかしくなったことが考えられます。 顔料インクと染料インクを混ぜるとノズルやヘッドにインクが詰まり、プリンタ―の不具合・故障につながりますので、顔料インクと染料インクを混ぜるのは避けましょう。 まとめ今回はプリンターインクの顔料インクと染料インクを混ぜたらどうなるのかをご紹介しました。 文書印刷・写真印刷ともに共通して、顔料インクと染料インクを混ぜたことにより黒色が若干薄くなる結果となりました。 また、今回の結果から顔料インクと染料インクどちらも使用するプリンターは、それぞれのインクを活かす機能があることが分かりましたす。 写真・文書どちらも高品質な仕上がりを重視している方はハイブリッドインク搭載のプリンターを選ぶといいでしょう。 |