大容量インクカートリッジが搭載出来るブラザーのDCP-J988Nは、インク交換の頻度を減らしながら大量印刷が出来ます。
今回はインクが出なくなった時の対処法と手順を解説します。
インクの出ない症状は?
正しくインクはセットされているし、インク残量もあるのに正常に印刷出来ない場合があります。
印刷時に特定の色インクだけが出ていないまま、紙が排出される場合や、白紙で排出される場合、印刷面に白い筋が入って色が抜けている状態等があります。
これらのトラブルに共通しているのは、インクの出ない原因が、プリンターヘッドの汚れや詰まりにある事です。
しばらく使用していなかった場合は、ヘッドノズルでインクが固まっている事も考えられます。プリンターの電源を入れたままにして、1時間程度放置すれば改善されることがあります。
印刷品質のチェックと対処
決まったフォーマットを印刷することで、問題点を明快にします。
印刷品質チェックシートを印刷しましょう。
■印刷品質チェックシートの印刷手順
- メニューボタン - メンテナンス - 印刷品質のチェックと改善 を押します。
- スタートを押します。印刷品質チェックシートが印刷されます。
- 印刷されたチェックシートで、4つの色の現状品質を確認します。
- 全ての線がはっきりと問題無く印刷されている場合は、「いいえ」を押して、ホームボタンで戻り、印刷品質のチェックを終了します。
チェックシートの印刷結果が全色正常な場合は、以下のような原因があると考えられます。
■ドライバーの確認
プリンターに入っている用紙の種類が、パソコンのプリンタードライバーで設定されている用紙種類と合っていますか?実際の用紙とズレがあると、正しい制御が出来ない場合が有ります。詳細はマニュアルをご覧ください。
■インクの推奨期限
インクカートリッジが推奨期限を過ぎていませんか?期限が過ぎたインクは、印刷品質が低下する事があります。インクを新しい物に交換して下さい。
チェックシートで問題が確認出来たら、プリントヘッドのクリーニングを行います。
■プリントヘッドのクリーニング手順
- プリンターのタッチパネル上で、インクボタンを押します。
- ヘッドクリーニング - ノズル詰まりの解決 を押す。選択肢が見当たらない場合は、▲の上下ボタンを押して探して下さい。
- クリーニングする色を、ブラックのみ・カラーのみ・全色の中から選んで下さい。
- クリーニングの強さを、普通・強力・超強力から選びます。インクが殆ど出ていない場合は、超強力を選択して下さい。
- スタートを押します。
- クリーニングが開始されます。終了したら、再度ノズル詰まりをチェックするシートを印刷するか問われます。
行う場合は「はい」行わない場合は「いいえ」を選択して下さい。 - ホームボタンを押して作業を終了します。
プリントヘッドのクリーニングを行っても、完全にインクの出方が正常に戻っていない場合は、再度ヘッドクリーニングを行って下さい。より強度の高いクリーニングを選択するのも一つの手です。
完全に改善しない場合は、同様の操作を3回程度繰り返して下さい。
それでも改善しない場合には、コンセントを入れたままで6時間程度、プリンターを放置して下さい。
その後再度クリーニングを行えば、多くの場合にインクが出ない症状は改善されます。
それでも改善しない場合には、プリンター自体に問題がある可能性があります。
ブラザーのサービス窓口にご相談下さい。
オートクリーニングについて
DCP-J988Nプリンターは、オートクリーニング機能が搭載されています。
電源OFFになっていても、定期的に自動でプリントヘッドのクリーニングを行う事で、プリントヘッドのノズル目詰まりを防止する機能です。
オートクリーニングを行うタイミングは、プリンターが置かれている環境や温度・印刷枚数・印刷頻度や感覚・電源投入後の経過時間等、多くの要素をプリンター自身が考慮して行われます。オートクリーニングが始まったら、止めたり、開始時間の調節をしたりする事は出来ません。
以下の点に注意・ご留意下さい。
■ プリンター電源のオンとオフは電源ボタンで行う
電源タップやコンセントの抜き差しを行うと、オートクリーニング機能が機能しません。
また、プリントヘッドが定位置に戻る前に電源が落ちると、インクが乾いて固まるリスクが高くなります。
コンセントでのオンオフを繰り返すと、クリーニングの為のインク消耗が多くなります。
■インク消耗
プリントヘッドのクリーニングには、インクを消耗します。
コストを気にせずにプリンターの性能を守るためには、コストの安い互換インクをオススメします。