プリンターの染料インクと顔料インクの違いまとめ|インク革命.COM
目次
- プリンターに使用される染料インクと顔料インクの違いをまとめてみました。
- 染料・顔料の成分の違い
- 染料の特徴(メリット・デメリット) 染料のメリット 発色がクリア 色調(グラデーション)が綺麗に出る 滑らかで光沢感が出やすい 写真プリントするスピードが速い 顔料に比べると割安 染料のデメリット 水に弱く印刷物が濡れるとにじむ 乾燥するのが遅い 普通紙に画像を印刷すると丸まる 手などにつくとなかなか取れない 染料の大きな特徴は「見栄えの良さ」滑らかで鮮やかな発色をします。 発色・見栄えに関しては問題はありませんが、 水がかかるとにじみが出てしまったり、乾燥するのが遅かったりします。 A4普通紙などに画像を印刷するとクルっと丸まりやすかったりするのも 紙内部にインクが染み込んでしまうからなんですね。 また、紙にも浸透する分、手につくと皮膚に染み込んでしまうので落とすのが大変です。 ※手についた染料インクを落とす裏技 染料系プリンターの用途
- 顔料の特徴(メリット・デメリット)
- 顔料インクを使うプリンターの用途
- 顔料も染料も使うハイブリッドプリンターの普及
- 染料・顔料の印刷物の違い
- インク革命互換インクは染料・顔料対応!
- 過去に投稿された記事
プリンターに使用される染料インクと顔料インクの違いをまとめてみました。
染料を使うプリンターや顔料を使うプリンター。
その特徴を知らないと、もしかしたら用途に合わないプリンターを買ってしまうことにもなりかねません。今一度おさらいしてみましょう。
染料・顔料の成分の違い
【染料インク】 【顔料インク】
成分の違いについて、染料はインク粒子が細かく水に溶けきっていて印刷の際に用紙の内部まで浸透して発色するのが特徴です。顔料はインク粒子が大きく、水に溶けきっていません。印刷の際、用紙の内部には染み込まずに表面に付着するというのが特徴です。
染料の特徴(メリット・デメリット)
染料のメリット
- 発色がクリア
- 色調(グラデーション)が綺麗に出る
- 滑らかで光沢感が出やすい
- 写真プリントするスピードが速い
- 顔料に比べると割安
染料のデメリット
- 水に弱く印刷物が濡れるとにじむ
- 乾燥するのが遅い
- 普通紙に画像を印刷すると丸まる
- 手などにつくとなかなか取れない
染料の大きな特徴は「見栄えの良さ」滑らかで鮮やかな発色をします。
発色・見栄えに関しては問題はありませんが、
水がかかるとにじみが出てしまったり、乾燥するのが遅かったりします。
A4普通紙などに画像を印刷するとクルっと丸まりやすかったりするのも
紙内部にインクが染み込んでしまうからなんですね。
また、紙にも浸透する分、手につくと皮膚に染み込んでしまうので落とすのが大変です。
染料系プリンターの用途
この染料インクを使用するプリンターは主に写真印刷をする家庭用プリンターがメインです。
エプソンから出ている家庭用機種は染料系のプリンターが多いですね。
【エプソンの家庭用染料プリンターEP-806A】
写真専用の光沢紙や年賀状(インクジェット紙)などには吸着層があり、
紙の繊維に浸透して非常に鮮やかな写真プリントが出来ます。
顔料の特徴(メリット・デメリット)
顔料のメリット
- 発色がクッキリと鮮明
- 耐水性に優れ水に濡れてもにじみにくい
- 耐熱性・耐光性に優れている。
- 速乾性があり、A4用紙も丸まりにくい。
- 使用できる用紙が多い(マット系用紙や画材紙などにも使用可能)
顔料のデメリット
- インク数が少ないと画質が粗い
- 粒子が大きいので染料に比べるとノズルが詰まりやすい
- 染料に比べると高い
顔料インクは耐久性・保存性に関して優れていて、
見栄えとしてはクッキリと輪郭のある印刷が出来ます。
写真なら立体的な画像も鮮明にプリントできますが、インクの本数が少ないプリンターだと画質の粗さが目立ちます。
また、染料に比べるとインク粒子も粗いので、
プリンターを使用していないと目詰まりも起こりやすくなってしまいます。
顔料インクを使うプリンターの用途
この顔料を使用するプリンターは主に写真愛好家用プロ向けプリンターか
文書印刷中心のビジネスプリンターです。
「写真向けは染料インクじゃないの?」と思うかもしれませんが
クッキリと彫りの深い発色をする顔料は
色の本数を増やすことで、より立体感のある再現度の高い写真になります。
光に強く保存性も高いので、写真展示会に出す写真印刷にもピッタリという訳ですね。
【プロ向けプリンター:PX-5V】
また、顔料の印字のにじみにくさや、用紙が丸くならずクッキリと印刷されるという特徴から
使用するインクの本数を減らし、顔料ブラックのインク量を増やすことでビジネスプリンターによく使用されています。
【ビジネスプリンター:PX-S5040】
顔料も染料も使うハイブリッドプリンターの普及
キヤノンやブラザーの機種などは、文字印刷に顔料ブラックインクを使い、
カラー印刷に染料インクを使い分けるタイプのプリンターを販売しています。
写真やレシピなどバランスよくプリントしたいという家庭向けに作られています。
【キヤノンの家庭用プリンター:PIXUS-MG7130】
染料・顔料の印刷物の違い
上記で説明したように染料と顔料とでは文字印刷、写真印刷に違いがあります。
実際に印刷した写真を見てみましょう。
顔料で印刷した印字の方がクッキリとして輪郭がしっかりと出ていますね。
写真で比較してみると、顔料に比べて染料の方が滑らかに色が出ているのが分かると思います。
【染料・顔料のメリット/デメリット一覧表】
染料のメリット 染料のデメリット
- 発色がクリア
- 色調(グラデーション)が綺麗に出る
- 滑らかで光沢感が出やすい
- 写真プリントするスピードが速い
- 顔料に比べると割安
- 水に弱く印刷物が濡れるとにじむ
- 乾燥するのが遅い
- 普通紙に画像を印刷すると丸まる
- 手などにつくとなかなか取れない
顔料のメリット 顔料のデメリット
- 立体感のあるクッキリとした発色
- 耐水性に優れ水に濡れてもにじみにくい
- 耐熱性・耐光性に優れている。
- 速乾性があり、A4用紙も丸まりにくい。
- 使用できる用紙が多い(マット系用紙や画材紙などにも使用可能)
- インク数が少ないと画質が粗い
- 粒子が大きいので染料に比べるとノズルが詰まりやすい
- 染料に比べると高い
ちなみに、純正品には顔料を使用しているのに互換インクではコストカット面で染料を使用しているという場合があります。
心配される方も多いのですが、粒子が粗くて溶けきっていない顔料に比べ、粒子の細かい染料を使用しているのでノズルが目詰まりなどのトラブルは実際には起きにくいです。
ただし、上記のように印刷結果に若干の差が出てきます。
もし気になるようでしたら顔料に対応した互換インクを使用すると良いでしょう。
インク革命.COMの互換インクはほとんどの商品が純正と同様に顔料インクに対応しています。
顔料系プリンターはビジネス文書向け、もしくは高精度写真印刷機種。染料系プリンターは家庭用写真印刷向け機種
発色・見栄えに関しては問題はありませんが、
水がかかるとにじみが出てしまったり、乾燥するのが遅かったりします。
A4普通紙などに画像を印刷するとクルっと丸まりやすかったりするのも
紙内部にインクが染み込んでしまうからなんですね。
エプソンから出ている家庭用機種は染料系のプリンターが多いですね。
紙の繊維に浸透して非常に鮮やかな写真プリントが出来ます。
見栄えとしてはクッキリと輪郭のある印刷が出来ます。
写真なら立体的な画像も鮮明にプリントできますが、インクの本数が少ないプリンターだと画質の粗さが目立ちます。
プリンターを使用していないと目詰まりも起こりやすくなってしまいます。
文書印刷中心のビジネスプリンターです。
クッキリと彫りの深い発色をする顔料は
色の本数を増やすことで、より立体感のある再現度の高い写真になります。
使用するインクの本数を減らし、顔料ブラックのインク量を増やすことでビジネスプリンターによく使用されています。
カラー印刷に染料インクを使い分けるタイプのプリンターを販売しています。
実際に印刷した写真を見てみましょう。
写真で比較してみると、顔料に比べて染料の方が滑らかに色が出ているのが分かると思います。
- 発色がクリア
- 色調(グラデーション)が綺麗に出る
- 滑らかで光沢感が出やすい
- 写真プリントするスピードが速い
- 顔料に比べると割安
- 水に弱く印刷物が濡れるとにじむ
- 乾燥するのが遅い
- 普通紙に画像を印刷すると丸まる
- 手などにつくとなかなか取れない
- 立体感のあるクッキリとした発色
- 耐水性に優れ水に濡れてもにじみにくい
- 耐熱性・耐光性に優れている。
- 速乾性があり、A4用紙も丸まりにくい。
- 使用できる用紙が多い(マット系用紙や画材紙などにも使用可能)
- インク数が少ないと画質が粗い
- 粒子が大きいので染料に比べるとノズルが詰まりやすい
- 染料に比べると高い
心配される方も多いのですが、粒子が粗くて溶けきっていない顔料に比べ、粒子の細かい染料を使用しているのでノズルが目詰まりなどのトラブルは実際には起きにくいです。
もし気になるようでしたら顔料に対応した互換インクを使用すると良いでしょう。