ビジネスインクジェットとインクジェットプリンターの違い

作成日: 更新日:2024-07-02
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皆さんはビジネスインクジェットプリンターをご存知ですか?
簡単に言うと、オフィス向けに作られたインクジェットプリンターです。

今までプリンターは、家庭用のインクジェット・オフィス用のレーザーで大きく分けられていました。

しかしここ最近オフィス用のインクジェットプリンターが登場しました。

それが"ビジネスインクジェットプリンター"と言われるプリンターです!

オフィスのニーズに応えられたプリンターではありますが、同じインクジェットでも家庭用と何が違うのか気になりますよね?

そこで今回は、ビジネスインクジェットとインクジェットプリンターの違いをご紹介します!

ビジネスインクジェットとは

ビジネスインクジェットとは?でも紹介しましたが、家庭用インクジェットプリンターを改良し、オフィスのニーズに合ったプリンターです。
そのため、印刷スピード、印刷コスト、消費電量、メンテナンスコストにおいて従来のレーザープリンターよりも優れています。

また、『インクジェット』と言っても家庭用インクジェットプリンターで使用されている染料インクとは違い、多くのビジネスインクジェットプリンターで使用されているのは顔料インクです。

染料インクと顔料インクでは印字特性が違い、顔料インクは染料インクのように染み込むのではなく、表面で定着する特性があります。

顔料インクを用いる事により、インクの色が濃く出力され、用紙がふやけたりすることもありません。マーカーで線を引いた場合も滲むことはないので、まさにビジネスにはうってつけのプリンターと言えます。

ビジネスインクジェットと家庭用インクジェットの違い

「ビジネスインクジェットプリンターが家庭用プリンターを改良してオフィス向けにつくったのは分かったけど、実際どれだけ違うの?」と気になりますよね?

ここではビジネスインクジェットと家庭用インクジェットの違いを表にしてご紹介します。

ビジネスインクジェット
PX-M885F
インクジェット
EP-880
本体価格 - 43,178円(税込) 14,579円(税込)
1枚あたりの
印刷コスト
モノクロ 約1.8円 -
カラー 約6.1円 約12円
印刷速度 モノクロ 約24枚/分 約2枚/分(当社調べ)
カラー 約24枚/分 約1枚/分(当社調べ)
消費電量 動作時 約23W 約20W
解像度 - 4,800×1,200dpi 5,760×1,440dpi

※家庭用インクジェットプリンターのモノクロは、他の色を混ぜて印刷するため表記されていません。
※EP-880の本体価格は当社調べ

本体価格を比較してみるとビジネスインクジェットプリンターの方が高いです。

インクジェットプリンターは基本的に家庭向けとして売られているので、誰でも手を出しやすい価格帯になっています。

また、プリンターメーカーはプリンター本体を安価に販売する一方で、消耗品であるインク代を高値に設定することで利益を出しています。

ビジネスインクジェット
PX-M885F
インクジェット
EP-880
1回のインク交換で
印刷できる枚数
ブラック 10,000 約1,009枚
カラー 5,000 約418枚
1枚あたりの
印刷コスト
モノクロ 1.8 -
カラー 6 約12円

※家庭用インクジェットプリンターのモノクロは、他の色を混ぜて印刷するため表記されていません。

一方、ビジネスインクジェットプリンターは家庭用インクジェットプリンターと違って1枚あたりに掛かる印刷コストが非常に安く、1回のインク交換で印刷できる枚数が非常に多いです。

ビジネスインクジェットの1回のインク交換で印刷できる枚数はインクジェットの2も印刷することが出来ます。

そのためメーカーはビジネスインクジェットプリンター本体で利益を出そうとしているのではないかと考えられます。

また、1枚あたりの印刷コストを見てもビジネスインクジェットプリンターの方が圧倒的に印刷コストを抑えることが出来ます。

例えば、1ヵ月にカラーで1,500枚印刷するとなると...

月に1,500枚印刷した場合のカラー印刷コスト

トータル
印刷枚数
ビジネスインクジェット
PX-M885F
インクジェット
EP-880
1ヶ月 1,500枚 9,000 18,000円
2ヶ月 3,000枚 18,000 36,000円
3ヶ月 4,500枚 27,000 54,000円

毎月9,000円のもの差が生まれます。

1枚あたりの印刷コストが低くても積み重ねによって大きくなるので、大量印刷をされる方は特に考慮しておいた方がよい項目です。

印刷速度に関してはビジネスインクジェットプリンターが圧倒的に速いです。

通常、動作時の消費電量が大きいほど印刷速度が速くなりますが、ビジネスインクジェットプリンターは消費電量を抑えながらも高速で印刷出来ます。

その理由は...インクジェットプリンターは印刷時に加熱の工程がないからです。

高速で印刷するレーザープリンターは、トナーを加熱して定着させるために多くの電力を消費します。一方で、インクジェットプリンター類はインクを紙に吐出するだけなので、熱を必要としません。

では何故同じインクジェットプリンターなのに家庭用インクジェットプリンターは遅いのか疑問に思いますよね?

その理由は解像度(dpi)にあります。

解像度のdpiを簡単に説明すると1マスあたりの密度を表します。
そのため、数字が高ければ高いほど印刷物の密度は増し、よりキレイで滑らかに仕上がります。その半面、密度が増すほど、インクの出る先端部分がゆっくり動くので、時間が掛かります。

表の解像度を見ても分かる通り、家庭用インクジェットプリンターの方が解像度が高く、綺麗に印刷するため印刷速度が遅いというわけです。

ビジネスインクジェットプリンターと家庭用インクジェットプリンターのメリット・デメリットをまとめると...

ビジネスインクジェットプリンターのメリット・デメリット

メリット

  • インク1本に対しての
    印刷可能枚数が多い
  • 印刷コストが安い
  • 印刷速度が速い

デメリット

  • 本体価格が高い
  • 家庭用インクジェットプリンターと
    比べると、印刷品質が若干劣る

同じインクジェットプリンターでもオフィス向けか家庭向けかで性能の差が大きく変わってくるという印象ですね!

こんな人にビジネスインクジェットプリンターはオススメ!

これまで家庭向けインクジェットプリンターとの比較やビジネスインクジェットプリンターの優れている点を紹介しました。

ビジネスインクジェットプリンターは家庭用として使用するには、本体価格や印刷品質の面を考慮すると少し物足りなく感じるかもしれません。

しかし、ビジネスシーンでは予想以上の働きを見せてくれると期待できます。
営業用の資料や社内用の資料を印刷する際に、速くキレイな資料を作成する方に向いているからです。

特にコストを削減する際にも向いています。

会議にはカラー印刷を禁止している会社ではカラー印刷をした資料を用いても費用は安く済むため、会議効率は上がり、コストも削減できるというようなメリットもあるので、非常にオススメとなっています。

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この機会に互換インクも試してみてはいかがでしょうか!


インクジェットプリンターについて下記サイトでも詳しく説明しているので参考にしてみてください!

3分でわかる技術の超キホン インクジェットプリンタ関連技術の要点解説(動作方式、インク・用紙の分類等)


 
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