ビジネスインクジェットとレーザープリンターの違い

作成日: 更新日:2021-07-30
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オフィス用のプリンターと言えば、レーザープリンターと答える方が殆どではないでしょうか?

しかし、パソコンやスマホ類が日々進化しているようにプリンターもまた進化しています。
近年の中小企業やSHOHOを中心にビジネスインクジェットプリンターの導入が進んでいます。

ではビジネスインクジェットプリンターとは一体何なのか、何故導入が進んでいるのか、これらの疑問に答えながらご紹介していきます。

ビジネスインクジェットプリンターとは?

ビジネスインクジェットとは?でも紹介しましたが、家庭用インクジェットプリンターを改良し、オフィスのニーズに合ったプリンターです。
そのため、印刷スピード、印刷コスト、消費電量、メンテナンスコストにおいて従来のレーザープリンターよりも優れています。

また、『インクジェット』と言っても家庭用インクジェットプリンターで使用されている染料インクとは違い、多くのビジネスインクジェットプリンターで使用されているのは顔料インクです。

染料インクと顔料インクでは印字特性が違い、顔料インクは染料インクのように染み込むのではなく、表面で定着する特性があります。

顔料インクを用いる事により、インクの色が濃く出力され、用紙がふやけたりすることもありません。マーカーで線を引いた場合も滲むことはないので、まさにビジネスにはうってつけのプリンターと言えます。

ビジネスインクジェットプリンターとレーザープリンターの違い

"オフィスのニーズによって改良されたインクジェットプリンター"と言っても実際には何がどう違うのか分かりませんよね?

なので、ここではレーザープリンターとビジネスインクジェットプリンターの違いをご紹介します。

ビジネスインクジェットプリンター
PX-M885F
レーザープリンター
LP-S6160
1枚あたりの
印刷コスト
モノクロ 約1.8円 約3.3円
カラー 約6.1円 約14.9円
印刷速度 モノクロ 約24枚/分 約25枚/分
カラー 約24枚/分 約25枚/分
消費電量 - 約23W 約460W
解像度 - 4,800×1,200dpi 1,200×1,200dpi

この表はEPSONのビジネスインクジェットプリンター PX-M885Fとレーザープリンター LP-S6160を比較した表です。
また2つの機種を比較して優れている点を赤文字にしています。

この表を見ると、殆どの項目でビジネスインクジェットプリンターの方が優れていることが分かります。

1枚あたりの印刷コストで比較してみると、モノクロでは1.5、カラーでは8.8と大幅な差があります。

この表の2つの機種で1ヵ月に1,500枚印刷した場合...

1枚あたりのコスト差が少ないモノクロ印刷で比較しても5年間で約22万3,500円もの差が生じています。

消費電量に関しても同様に、大幅なコスト削減が見込めます。

レーザープリンターの場合、トナーを加熱して定着させるため多くの電力を消費します。
一方で、インクジェットプリンター類はインクを紙に吐出するだけなので、熱を必要としません。

レーザープリンターと比較すると95%も消費電量を削減することが出来ます。

解像度のdpiを簡単に説明すると1マスあたりの密度を表します。
そのため、数字が高ければ高いほど印刷物の密度は増し、よりキレイで滑らかに仕上がります。表の数字を見てもお分かりの通り、レーザープリンターと比べるとはるかに良い仕上がりになります。

ビジネスインクジェットのメリット・デメリット

ここではビジネスインクジェットプリンターのメリット・デメリットをご紹介します。

ビジネスインクジェットプリンターのメリット・デメリット

メリット

  • インク1本に対しての
    印刷可能枚数が多い
  • 消耗品が少ないため、
    コストを抑えられる
  • 印刷コストを削減できる
  • 消費電量が少ない
  • 印刷品質が良い

デメリット

  • レーザープリンターと比べると
    印刷速度はわずかに劣る
  • レーザープリンターと比べると
    耐久枚数は劣る
  • レーザープリンターと比べると
    給紙枚数は劣る

まずは先ほどご紹介した、ビジネスインクジェットプリンターとレーザープリンターの違いで紹介しきれなかったメリットをご紹介します。

ビジネスインクジェットプリンターはインク1本に対しての印刷可能枚数が多いです。

ビジネスインクジェットプリンター
PX-M885F
レーザープリンター
LP-S6160
カラーインク 5,000ページ 約3,700ページ
ブラックインク 10,000ページ 約4,100ページ

先ほど比較した2台の機種で1本あたりの印刷可能枚数を比較してみると、カラーは1,300、ブラックインクは5,900の差があります。
特にブラックインクはレーザープリンターの2倍印刷できるので、インクに掛かるコストはもちろん、インクを交換する手間を省くことが出来ます。

またビジネスインクジェットプリンターは交換に必要な消耗品が少ないので、それに掛かるコストが抑えられます。

PX-M885F 計5種類 LP-S6160 計7種類
消耗品リスト インクパック カラー×3
インクパック モノクロ
メンテナンスボックス
トナーカートリッジ カラー×3
トナーカートリッジ モノクロ
感光体ユニット カラー
感光体ユニット モノクロ
廃トナーボックス

これだけメリットがあるビジネスインクジェットプリンターと言えど、デメリットは存在します。

先ほど"ビジネスインクジェットプリンターとレーザープリンターの違い"で印刷速度が唯一レーザープリンターに劣っていました。

それだけでなく、本体価格や耐久枚数や給紙枚数についてもレーザープリンターには劣っています。

レーザープリンター
LP-S6160
ビジネスインクジェットプリンター
PX-M885F
本体価格 43,178円(税込) 43,178円(税込)
耐久枚数 60万ページ 15万ページ
給紙枚数 495 330枚

※PX-M885Fの本体価格は最小構成

これだけ高性能でありながら、レーザープリンターとの本体価格差は殆どありません。(機種によって差があります。)

次の耐久枚数とは、プリンターにおける寿命の事です。

どちらもオフィス向けに作られたプリンターではありますが、レーザープリンターは大量印刷に特化したプリンター、ビジネスインクジェットプリンターはコスト削減、印刷品質など色々な面で、オフィスに貢献しているプリンターという印象ですね!

こんな人にビジネスインクジェットプリンターはオススメ!

これまで、ビジネスインクジェットプリンターのメリット・デメリットをご紹介してきました。

特に「レーザープリンターよりもコストを削減したい!」という方にはビジネスインクジェットプリンターが非常にオススメです!

レーザープリンターは印刷コストを削減するのに、非常に魅力的なプリンターでしたがビジネスインクジェットプリンターは印刷コストだけでなく、消費電量、インク以外の消耗品のコストなど、様々な面でレーザープリンターを凌駕していると言えます。

ビジネスインクジェットプリンターをオススメする理由はコスト面だけではありません。
印刷品質に関しても優れているので、レーザープリンターではできなかったお店のチラシを綺麗に印刷したり、会議で使う資料を綺麗に印刷且つ速く印刷するという事もビジネスインクジェットプリンターでは可能になります。

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