年賀はがきの「インクジェット紙」ってなんだろう?普通紙との違いをご紹介!

更新日:2024-05-20
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年賀はがき イラスト

昨今の年賀状は、印刷通販サービスや年賀状作成ソフトが充実しています。

「パソコンで作成したデータを印刷し、最後に一言添える」という方が増えていると思いますが、全てが手書きではないからこそ、印刷に関してより綺麗に、美しく仕上げたいところです。

今回は綺麗な年賀状を印刷するために、普通紙・インクジェット紙の特徴と併せて選ぶ時の3つのポイントを紹介します。


年賀はがきの特徴


年賀はがき(普通紙)

年賀はがき(普通紙)

引用:郵便局

従来から使われてきた最もスタンダードな年賀はがき用紙です。一般の官製はがきと同様の紙質で、手書きの文字が書きやすく、消しゴムで消しやすいことが特徴です。

特に、鉛筆やシャーペン、万年筆など、先の硬いもので手書きをする場合には普通紙がオススメです。

また、年賀はがき(普通紙)を印刷する場合、レーザープリンターやインクジェットプリンターでも綺麗に印刷することができます。


・年賀はがき(インクジェット紙)

年賀はがき(普通紙)

引用:郵便局

インクジェット式プリンターの印刷がしやすいように、裏面にコーティング加工が施されている用紙です。

インクの吸収率が高く、滲んだり液ダレなどしにくいため、イラストや絵柄を印刷する場合に適しています。また、普通紙よりも鮮やかで綺麗に印刷できるのが特徴です。

しかし、インクジェットはがきはレーザープリンターでの印刷には適していません。
インクジェット用のコーティングがされていることにより、紙詰まりなどの給紙不良や定着不良の原因となり、プリンター本体の故障に繋がる可能性があるので、印刷時には注意が必要です。


・年賀はがき(インクジェット写真用)

年賀はがき(普通紙)

引用:郵便局

インクジェット式プリンターで写真が綺麗に印刷できる用紙です。

裏面にフォトペーパーのような真っ白でツヤツヤとした光沢があり、「写真」そのままの品質で印刷できるのが特徴です。

インクが滲みにくい加工が施されているため、インクジェット紙とは鮮明度が全く異なり、ぼやける感じがないので写真を印刷する場合に適しています。

ただし、加工により厚みが増しているため、プリンターによっては紙詰まりなども起きやすいので注意が必要です。

こちらも同じくインクジェット紙のため、レーザープリンターで印刷するとプリンター故障の原因になるので、注意してください。
また、あまり知られていませんが、宛名面(表面)は普通紙もインクジェット紙も同じ紙質で出来ています。
インクジェットプリンターで印刷しやすいように加工されているのは通信面(裏面)のみで、宛名面(表面)は特別な加工は施されていません。 なので宛名面(表面)だけを印刷する場合、インクジェットプリンター・レーザープリンターどちらを使っても印刷品質は変わりません。

はがき選びの3つのポイント

ここまでで年賀はがきの種類と特徴を把握していただけたと思います。

ここで大事なのは「目的と条件に適した用紙を選ぶ」ということです。

用紙選びの3つのポイントを確認していきましょう。


①プリンターの印刷方式を確認する

家庭用プリンターであれば、インクジェット式のプリンターが一般的だと思いますが、レーザープリンターや、インクリボンなどの熱転写式プリンターのものもあるので、自分で使用するプリンターの印刷方式を説明書などで確認しましょう。

インクジェット式の場合、年賀はがき(インクジェット紙)・年賀はがき(インクジェット写真用)が適しています。

しかし、実は「染料インク」ではなく「顔料インク」の機種の場合には、インクジェット紙では剥がれやすいので、普通紙の方が良いこともあります。

その反面、レーザープリンターや熱転写方式プリンターであれば、インクジェット紙への印刷には向かず、年賀はがき(普通紙)への印刷に適しています。


②印刷するデータの内容を確認する

はがきの特徴で説明したように、それぞれの印刷内容によって適切な用紙が変わります。

写真を載せて印刷する場合は写真用のはがきを、文字やイラストを載せたい場合は通常のはがきでも可能なので、印刷する内容を再確認することをおすすめします。


きれいに印刷するためのポイント

最近は家庭用プリンターにも高機能なものが増え、印刷設定で「普通紙」か「インクジェット専用紙」かを選択できるものもあります。

プリンターの印刷方式とは別に、機種によっては使用する用紙に合わせて印刷時のインク量などを調節してくれるものがあるので、用紙を選ぶだけではなく、必ず印刷設定なども確認することをオススメします。

まとめ

年賀はがきを綺麗に仕上げるためには、

  • プリンターの印刷方式を確認する
  • 印刷するデータの内容を確認する
  • プリンターの機能や設定を確認する

以上の3つのポイントを確認して印刷することをオススメします。

また、どの年賀印刷や手書きに向いているかまとめると、

印刷内容 対応プリンター
年賀はがき
(普通紙)
文字 インクジェットプリンター
レーザープリンター
年賀はがき
(インクジェット紙)
文字・イラスト・写真 インクジェットプリンター
年賀はがき
(インクジェット写真用)
文字・イラスト・写真 インクジェットプリンター

自分で年賀状のデザインを作る自信がない場合は、テンプレートの豊富な作成ソフトを使用するのもオススメです。

プリンターの性能が低いなら印刷通販などを利用するのも1つの手です。

また、印刷以外ではがきを利用する場合は使用方法によって適しているはがきが以下のようにことなります。

■インクジェット紙
  • スタンプ
  • 版画(油性は不向き)
  • 手書き
    • ボールペン
    • 鉛筆
    • 筆ペン
    • サインペン
    • 毛筆
  • シールの貼り付け

■通常はがき
  • 手書き
    • 万年筆
    • シャーペン

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