コンビニエンスストアで葉書・ポストカードに印刷する方法自宅にプリンターを持っていない場合でも、葉書やポストカードの印刷はコンビニエンスストアのマルチコピー機を使う手段があります。実際の利用にあたり制約や注意点も含めて、印刷する方法を解説いたします。 はがきが印刷できるコンビニと料金について■コンビニ設置のマルチコピー機とは?
多くのコンビニエンスストアには、マルチコピー機が設置されています。 非常に多くの機能があり、専用線を使ってネットワークに接続しています。 コピー機能の他にも、FAXや写真プリント・スキャンサービス・文書プリント・スマートフォンからの印刷・チケットの発行・行政サービス・保険サービスなど多機能です。 どれも同じように見える、コンビニ設置のマルチコピー機ですが、大きく分けて2系統の機器が存在しています。 一つはセブンイレブンに導入されている、「富士フィルム」の機器とクラウドサービスを使うタイプで、もう一つは、ローソン・ファミリーマート・ポプラ等に導入されている、「シャープ」の機器とクラウドサービスを使うタイプです。 マルチコピー機は、全てのコンビニに設置されているわけではなく、設置されていない店舗も存在します。また、導入されている機器の新旧によって、同じコンビニチェーンでも、出来る事が異なる場合があります。 では、葉書印刷に関して、それぞれの対応を見ていきましょう。 ■セブンイレブン
○はがき印刷対応 セブンイレブンのマルチコピー機は、葉書印刷に対応しています。 店頭のマルチコピー機に備え付けの、専用私製葉書が用意されています。 官製葉書や年賀状を持ち込むことも出来ますが、日本郵便が発行した定型の郵便はがき(100mm×148mmサイズ)のみ使用可能で、それ以外の葉書は持ち込み印刷が出来ません。 インクジェット用はがき・写真用はがきは使用不可です。 ○印刷料金
■ローソン・ファミリーマート・ポプラ
○はがき印刷対応 ローソン・ファミリーマート・ポプラのマルチコピー機は、葉書印刷に対応しています。 ただし、「シール紙・はがきプリント対応機」に変わっていない旧機種の店舗では、葉書印刷が出来ません。 葉書印刷に対応している店舗は、ホームページ上から検索することが出来ます。 店頭のマルチコピー機に備え付けの、専用私製葉書が用意されています。 こちらで使用出来る葉書は、この備え付け葉書のみで、官製葉書や年賀状を持ち込むことは、出来ません。 ○印刷料金
ネットワークプリントサービス利用の場合は、それぞれ10円高くなります。 コンビニではがきを印刷する方法■セブンイレブンで可能な葉書印刷
店頭にデータを持ち込む他、富士フィルムのクラウドサービス「ネットプリント」を利用して葉書に印刷する事が出来ます。 ○使えるメディア microSD・メモリースティックDuo・コンパクトフラッシュ/マイクロドライブ・CD/DVD・SDカード・USBメモリー スマートフォンを利用した、無線通信Wi-Fiと赤外線IrDAも利用する事が出来ます。 ○使えるフォーマット PDF(Ver.1.3 ~ 1.7)・XPS(Ver.1.0)・DocuWoks(Ver.3 ~ 7)・JPEG・TIFF(シングルページ)・BMP wordや年賀状ソフト等で作成した葉書データは、そのまま持ち込んでも利用出来ません。 作成したデータをPDF形式で保存する事で、葉書印刷する事が出来ます。 XPS形式は、Microsoft社が開発した、電子文書を記述するためのXMLベースのマークアップ言語およびファイル形式で、Microsoft Officeで作成したデータをXPS形式で保存する事により、葉書印刷が可能になります。 DocuWoks形式は、富士フィルム・富士ゼロックス性の大型複合機コピー機でスキャンしたデータです。 ○無線通信Wi-Fiと赤外線IrDAを利用した印刷 スマホに入っているデータを、「セブン‐イレブン マルチコピー」アプリを利用して、無線通信Wi-Fi・赤外線IrDAで店頭のマルチコピー機に送る事が出来ます。 ○クラウドを利用した印刷 「かんたんnetprint」アプリを利用して、あらかじめ作成してクラウド上にアップロードしてあるデータから、葉書を印刷する事が出来ます。 ■ローソン・ファミリーマート・ポプリで可能な葉書印刷
店頭にデータを持ち込む他、シャープのクラウドサービス「ネットワークプリントサービス」を利用して葉書に印刷する事が出来ます。 ○使えるメディア SDカード・microSDカード・メモリースティックDUO・USBメモリー・CD/DVD スマートフォンを利用した、無線通信Wi-Fiと赤外線IrDAも利用する事が出来ます。 ○使えるフォーマット PDF・JPEG・TIFF セブンイレブンと同様に、wordや年賀状ソフト等で作成した葉書データは、そのまま持ち込んでも利用出来ません。 作成したデータをPDF形式で保存する事で、葉書印刷する事が出来ます。 ○無線通信を利用した印刷 スマホに入っているデータを、「PrintSmash」アプリを利用して、無線通信Wi-Fiで店頭のマルチコピー機に送る事が出来ます。 ○クラウドを利用した印刷 「ネットワークプリント」アプリを利用して、あらかじめ作成してクラウド上にアップロードしてあるデータから、葉書を印刷する事が出来ます。 ■具体的な印刷方法
どちらのマルチコピー機も、画面に従っていけば印刷が出来る、ユーザーフレンドリーな操作性を実現しています。 一例として、セブンイレブン店頭にデータを持ち込む方法と、ローソンでクラウド上にアップロードしたデータを、店頭で印刷する方法を簡単に解説します。 ○店頭にデータを持ち込んで葉書印刷
○クラウドサービスを利用して葉書印刷
コンビニではがきの宛名印刷やフチなし印刷の方法■コンビニエンスストアで葉書にフチなし印刷
セブンイレブン・ローソン・ファミリーマート・ポプリを含めて、コンビニに設置してあるマルチコピー機では、フチなしの全面印刷をする事が出来ません。 フチなしの全面印刷を行いたい場合は、自宅で全面印刷に対応したインクジェットプリンターを利用する必要があります。 ■コンビニエンスストアで宛名印刷
フチなし印刷と同様に、コンビニエンスストアに設置してあるマルチコピー機では、葉書の両面印刷には対応していません。 年賀状ソフト等の葉書専用ソフトでは、宛名印刷を同時にこなす事が出来るタイプもありますが、コンビニのマルチコピー機ではデータ形式も対応していません。 仮に1ページ目に裏面データ、2ページ目に住所データをPDFデータに変換して作成したとしても、複数ページには対応していません。あくまで1ページのみの対応です。 力業として、ラベルシールを販売しているメーカーの専用アプリケーションソフトを利用して、出来上がったデータをPDF形式で保存してコンビニエンスストアに持ち込む方法があります。 しかし、コンビニにラベルシールを持ち込んで印刷する事は出来ないため、通常のコピー用紙に印刷したものを、自宅で切り取って糊で葉書に貼る必要があります。 ■マルチコピー機を使用しない葉書印刷
マルチコピー機を利用する葉書印刷は制約が多く、現実的に宛名印刷も難しいですが、コンビニエンスストアでは、年賀状印刷を時期限定で受け付けています。 これは店内のマルチコピー機を使用しないので、宛名印刷やフチなしの全面印刷も可能です。 しかし、掛かる料金を考えれば賢明とは言えません。 たとえば、セブンイレブンのサービスでは、宛名印刷の料金として、1枚40円が掛かります。それに加えて裏面の印刷料金が、30枚のカラー印刷で4,191円・50枚で4,939円の費用が掛かります。(郵便代は別です) 50枚の印刷代は、宛名印刷40円×50枚+裏面印刷4,939円=印刷料金合計6,939円になります。 最新の売れ筋プリンターを価格コムで見てみると、Canonの「PIXUS TS3330」は6,580円から購入出来ますし、エプソンの「カラリオ EW-052A」は6,732円から購入出来ます。 どちらの機種も無線LANに対応していて、スマートフォンからも印刷ができ、単純にプリンター機能だけでなく、スキャンやコピー機としても普段の利用が可能です。 さらに、インク革命の互換インクを使用すれば、消耗品代も安価に利用する事が出来ます。 |