コンビニ両面印刷の価格と可能なサイズ、コスパについて解説

更新日:2023-01-25
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コンビニエンスストアで両面印刷する時の価格は1枚分?2枚分?使える用紙とサイズは?自宅で両面印刷した場合と比較してコストパフォーマンスはどう?などの疑問点について解説します。

片面印刷との違いや注意点について

コンビニ店員

■基本的な料金について

コンビニエンスストアでマルチコピー機を使用した時の料金は、基本的に1枚ではなく1面でいくら、という考え方です。

用紙を2枚利用してもしなくても、両面印刷をすれば2枚分の料金が掛かります。

両面印刷にするメリットは、小冊子状にしてコンパクトに持ち運びができて見やすい事にあります。


■「両面に印刷する」と「両面を印刷する」の違い

両面印刷には2つの受け取り方があります。

「両面に印刷する」というのは前述の様に2枚分の料金が発生しますが、「両面を印刷する」場合は1枚の料金で済みます。

たとえば、運転免許証の裏と表のコピーが必要な場合は、2枚に分けてコピー印刷すれば2枚分の料金が掛かりますが、表裏を1枚の用紙に並べて1枚の用紙に印刷することができます。その場合の料金は1枚分で済みます。


■用紙について

コンビニで両面印刷ができるのは、基本的に普通用紙に限られています。

写真用の光沢紙や葉書は両面印刷することはできません。

写真印刷用の両面光沢紙は販売されていますが、コンビニエンスストアに設置されているマルチコピー機にはセットされていません。

不特定多数の人間が接するマルチコピー機ですが、非常に精密な精密機械であることを考えれば、有る程度の制約が設けられるのは仕方がありません。

店舗により多少の差は有りますが、官製葉書などの一部例外を除いて用紙の持ち込みは不可になっている店舗が、圧倒的の多くなっています。

コンビニエンスストアのマルチコピー機はレーザー方式が主流(一部のフォトプリンターを除く)ですが、インクジェットプリンター用の光沢紙を使用したり、規格外の厚紙を持ち込まれたりすれば機器を毀損する可能性があります。稼働しない時間が生まれれば、収益を生めない事態になり、お客様との無用なトラブルを避けて、余分な費用負担を掛けない事に繋がるからです。

用紙を持ち込むなど印刷の自由度を考えれば、コンビニエンスストアには限りが有ります。

料金はコンビニエンスストアよりも割高になりますが、そういったニーズを叶えるにはキンコスなどの専門店に行くことをオススメします。


■ファイル形式

コンビニエンスストアで両面印刷が可能なファイル形式は、「PDF」「JPED」「TIFF」の3種類が基本になります。

文章作成でよく用いられるMicrosoft Officeのデータは、インターネットを利用してクラウド上のデータとして保存して、コンビニエンスストアで印刷できる場合もありますが、実際の印刷は、自宅でMicrosoft Officeのアプリケーションから出力した場合とは、レイアウトなどで一部異なる可能性が有ります。

事前にpdf形式のデータに変換したファイルを持ち込むことが、意図した状態の印刷が可能になります。

複数のpdfファイルを両面印刷する事はできないので、両面印刷を望む場合は、事前に一つのファイルとして集約しておく必要が有ります。

Photoshopのデータ形式「psd」やIllustratorの「ai」形式等も、事前にpdfデータに変換しておくことで両面印刷が可能になります。

「JPED」「TIFF」データは、片面で印刷した後に手差しセットに許可を出している店舗では、両面印刷をすることも可能です。しかし、できる店舗は限られる上に、普通紙に写真データを表裏に印刷するメリットも、裏移りなどを考えれば利用には疑問があります。

物価高騰に負けるな

コンビニ両面印刷の価格と利用できる用紙

コピー用紙

コンビニエンスストアで両面印刷をする場合、「コピー」「メディア媒体を持ち込む」「スマートフォンをお店のWi-Fiに繋ぐ」「インターネットのクラウド上のデータを利用する」の4つの方法が有ります。

■コピーで両面印刷した時の料金

両面印刷できるのは、基本的に普通用紙になります。

コピーの設定で両面印刷を選べば、簡単に両面印刷をすることができます。

両面印刷の場合の料金は、片面の倍になります。

セブンイレブン

【セブンイレブン】コピープリント価格
用紙サイズ 用紙種類 白黒/カラー 面単価 両面一枚
B5 普通紙 白黒 10円 20円
A4
B4
A3
B5 カラー 50円 100円
A4
B4
A3 80円 160円

ローソン

【ローソン】コピープリント価格
用紙サイズ 用紙種類 白黒/カラー 面単価 両面一枚
B5 普通紙 白黒 10円 20円
A4
B4
A3
B5 カラー 50円 100円
A4
B4
A3 80円 160円

ファミリーマート

【ファミリーマート】コピープリント価格
用紙サイズ 用紙種類 白黒/カラー 面単価 両面一枚
B5 普通紙 白黒 10円 20円
A4
B4
A3
B5 カラー 50円 100円
A4
B4
A3 80円 160円

■メディア媒体を持ち込んだ時・スマートフォンをお店のWi-Fiに繋いだ時の両面印刷料金

両面印刷できるのは、基本的に普通用紙になります。

持ち込めるメディア媒体の種類は、店舗によって異なりますが、一般的なSDカード・CDROM・USBメモリーは、どの店舗でも対応しています。スマートフォンもメディア媒体の一つと考えて、同じ料金体系になっています。

スマートフォンのデータ利用には、アプリが必要です。セブンイレブンは「セブンイレブンマルチコピー」、ローソン・ファミリーマートは「PrintSmash」を事前にダウンロードしておきます。

PDFのページ内容に沿って、両面印刷ができます。印刷設定で両面印刷を設定してください。

両面印刷の場合の料金は、片面の倍になります。

セブンイレブン

【セブンイレブン】メディアを使ったPDFプリント価格
用紙サイズ 用紙種類 白黒/カラー 面単価 両面一枚
B5 普通紙 白黒 10円 20円
A4
B4
A3
B5 カラー 50円 100円
A4
B4
A3 80円 160円

ローソン

【ローソン】メディアを使ったPDFプリント価格
用紙サイズ 用紙種類 白黒/カラー 面単価 両面一枚
B5 普通紙 白黒 10円 20円
A4
B4
A3
B5 カラー 50円 100円
A4
B4
A3 80円 160円

ファミリーマート

【ファミリーマート】メディアを使ったPDFプリント価格
用紙サイズ 用紙種類 白黒/カラー 面単価 両面一枚
B5 普通紙 白黒 10円 20円
A4
B4
A3
B5 カラー 50円 100円
A4
B4
A3 80円 160円

■インターネットのクラウド上のデータを利用した場合の両面印刷料金

事前に作成したデータを、パソコンやスマートフォンからクラウド上にアップロードしておく事で、コンビニエンスストアで印刷が可能になります。

セブンイレブンは「netprint」・ローソン・ファミリーマートは「ネットワークプリント」を利用します。

クラウドサービスを利用する料金が加算された料金体系になり、同じ1枚の印刷でもメディアを持ち込んだ場合等と比較すれば、料金は割高になっています。

両面印刷できるのは、基本的に普通用紙になります。

セブンイレブン

【セブンイレブン】インターネットを使ったプリント
用紙サイズ 用紙種類 白黒/カラー 面単価 両面一枚
B5 普通紙 白黒 20円 40円
A4
B4
A3
B5 カラー 60円 120円
A4
B4
A3 100円 200円

ローソン

【ローソン】インターネットを使ったプリント
用紙サイズ 用紙種類 白黒/カラー 面単価 両面一枚
B5 普通紙 白黒 20円 40円
A4
B4
A3
B5 カラー 60円 120円
A4
B4
A3 100円 200円

ファミリーマート

【ファミリーマート】インターネットを使ったプリント
用紙サイズ 用紙種類 白黒/カラー 面単価 両面一枚
B5 普通紙 白黒 20円 40円
A4
B4
A3
B5 カラー 60円 120円
A4
B4
A3 100円 200円

コンビニと自宅で両面印刷のコスパを比較検討

コスパ

コンビニで両面印刷する時に掛かる料金と、自宅のプリンターで両面印刷する時のコストを比較するのは、外食と自炊を比較するのに近いです。

単純に両面印刷1枚の単価だけを比較すれば、自宅のプリンターで出力した方が安いことは明白です。コンビニのマルチコピー機のリース代や店の家賃、人件費と運営費に適正な利潤を加えるため、印刷代は必然的に高くなります。

しかし、自炊の場合も材料費だけで無く、本来なら光熱費も加える必要が有り、炊飯器や食器・調理器具・調味料などが無ければ成り立ちません。

プリンターの代金も込みでコストパフォーマンス比較を考えれば、印刷する機会が殆ど無く、ごく希にしか印刷しないユーザーならコンビニの方が安いのではないか?と推察できます。

では、両面印刷を何枚印刷すれば逆転するのか?シビアに計算してみましょう。


■自宅で利用するプリンター

現在販売中の家庭用インクジェットプリンターの売れ筋を、価格COMで見てみると、ランキング1位になっているのはキヤノン製PIXUS TS3330です。

販売価格の最安値は6,600円です。安価でも基本性能はしっかり押さえられていて、Wi-Fiを使ったスマホからの印刷や両面印刷にも対応しています。価格だけ見れば、印刷できれば何でも良い!にも見えますが、通常の家庭利用には充分なスペックである事は、ランキング1位になっている事からも明らかです。


■印刷コストの計算

PIXUS TS3330の公式ページの仕様の中に、印刷コストがあります。

それによれば、A4普通紙(カラー文書)のインクコストは、大容量インク利用時に約15.5円になっています。この表記の基準は、「家庭用インクジェットプリンターの印刷コスト表示に関するガイドライン」〈社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)制定〉に従っています。用紙代は含めず、A4サイズの基準になるビジネス文書を印刷しています。

金額の基準になるインクカートリッジの価格は、公式ショップで販売している価格が基準になり、純正の対応インクカートリッジBC-346(3色カラー 通常容量)は2,730円で販売されています。

何枚印刷できたかを単純計算すれば、2,730円(インクカートリッジ価格)÷15.5円(公称コスト)=176.12枚になります。

しかし、インク代コストを考えれば、互換インクやリサイクルインクも当然検討する必要が有ります。インク革命でBC-346(3色カラー 通常容量)は2,030円で販売されています。同じ枚数が印刷できると考えれば、2,030円(リサイクルインク価格)÷176.12枚=11.52円が、1枚あたりの印刷コストになります。

A4カラー文書を自宅で両面印刷した場合の印刷コストは、11.62円×2(両面)=23.04円になり、コンビニエンスストアで同じA4カラーの両面印刷を行えば60円×2(両面)=120円になります。これを元に両面印刷の枚数で掛かるコストは以下の通りです。

0枚 15枚 25枚 50枚 75枚 100枚 150枚 250枚
コンビニ 0円 1,800円 3,000円 6,000円 9,000円 12,000円 18,000円 30,000円
自宅 6,600円 7,014円 7,289円 7,979円 8,668円 9,357円 10,736円 13,494円

1枚も印刷しない時点では、自宅のプリンター本体代のみが計上され、コンビニは当然0円です。

70枚を超える辺りから、コスパは逆転します。

プリンターの寿命は使い方にもより一概に言えませんが、概ね3年は基本的に大丈夫ですし、酷使しなければ5年は充分に保ちます。60ヵ月で70枚の両面印刷と考えれば、月に0.8枚が単純計算したラインになります。


■自宅での印刷をオススメします

頻度が殆ど無いという方は別ですが、枚数が増えれば増えるほどコンビニでの印刷は高くなり、多くのユーザーは自宅にプリンターを導入する方がオススメです。

コンビニに行く手間と、データ準備の時間を時給換算すして加算すれば、もっと大きく差が開きます。

コストの問題だけでなく、使っているソフトからそのまま印刷できて、思い立った時・必要な時に即座に印刷できる快適さは、コンビニ印刷の手間と比べるまでも有りません。

印刷が必要なのは数年に1回という方以外は、自宅でのプリンターを導入する事が最適です。


 
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