キャノンのプリンターの部品のひとつ「吸収体」。エラー表示が出て初めてその存在に気づく方も多いのではないでしょうか。
この記事では、吸収体の役割や自分で交換できるかどうかについて解説しています。
目次1:吸収体はきれいなプリントを保つための部品
キャノンプリンターの吸収体とは、印刷クリーニング時などに出たインクを吸い取るための部品です。プリンター内部のクリーニングで吸い出されたインクを、この吸収体が吸うことによって内部がきれいに保たれ美しいプリントができるようになっています。
お掃除の時に使うふきんや雑巾をイメージすると分かりやすいかもしれません。エラー表示が出るのは、使っているふきんが汚れてきて、そろそろ新しいものに交換する時期ですよ、というお知らせですね。
目次2:エラー表示が出たらキャノンでの修理が必要
吸収体に関連するエラー表示は、「インク吸収体が満杯に近づきました」という表示です。これは記載の通り、クリーニングで吸ったインク量が限界に達しそうになっているという意味です。満杯になると、以降はクリーニングを実施しても吸収体がインクを吸収できなくなるため、プリントの質が著しく落ちるおそれがあります。
吸収体を交換すれば同じプリンターを使い続けることはできますが、個人で吸収体交換はできません。修理窓口にプリンターを持参して修理してもらう必要があります。
修理窓口は、キャノンの修理受付窓口、あるいは販売店の修理受付のどちらかになります。いずれも修理には時間がかかるため、急いでプリントしたいものがある、毎日使えないと支障があるという場合は買い替えを検討するか、修理期間中、コンビニのプリンターなどを利用するしかないでしょう。
なお、修理に持ち込む際にプリンターを傾けたり立てたりすると、インクが漏れ出てしまうことがありますので要注意。平行を保って持ち込むようにしましょう。万一漏れでても周囲を汚さないよう、大きなビニール袋に入れると安心です。
目次3:リセットボタンを押せばエラー後しばらくは使える
「今は修理に出す時間なんてない!」、「修理にお金がかかるなら買い替えを検討しようかな‥‥」という方のために吸収体のエラー表示が出てもしばらくは使い続けられる対策をご紹介します。
それは、「リセットボタンを押す」という対処法です。これはキャノンの公式サイトでも紹介されている対処法なので、不具合や故障を心配する必要はありません。ただし、いずれ吸収体の交換は必要になるので、応急的な処置と考えてください。
「インク吸収体が満杯に近づきました」という表示が出たあと、プリンターのリセットボタンあるいはストップボタンを押すと、一時的にエラー解除となり、印刷を続けられるようになります。
修理の時間がない方や、買い替えも視野に入れつつ現状は何とかキャノンのプリンターを使っていきたいという方は試してみてください。
ですが、これはあくまで一時的な対処法であり、根本的な解決方法ではありません。インク吸収体が満杯になるとクリーニングが効果的にできなくなり、きれいに印刷をするのが難しくなります。
エラー表示が出たら、早めの修理・買い替えを準備することをおすすめします。