キヤノンから、ビジネス向けレーザープリンター・複合機「Satera(サテラ)」シリーズの新モデル8機種が登場します。2026年11月5日に発表され、11月12日から順次発売される予定です。
今回のラインアップは、カラー印刷に対応する「LBP741Ci」「MF851Cdw」、モノクロプリンターの「LBP332i」「LBP331」「LBP122 II」「LBP121 II」、モノクロ複合機の「MF273dwa II」「MF272dwa II」です。
大量印刷に向くモデルから、受付や窓口で使いやすいコンパクトなモデルまでそろっています。この記事では、発売日や主な機能の違い、対応する純正トナー型番を紹介します。
Satera新モデル8機種の発売日と対応トナー
まずは、新モデルの種類・発売日・対応トナーを一覧で確認しましょう。発売日は機種によって異なります。
| プリンター型番 | 種類(全機種A4) | 発売予定日 | 対応トナー |
|---|---|---|---|
| LBP741Ci | カラー単機能 | 2026年12月17日 | 081/081H |
| MF851Cdw | カラー複合機 | 2026年11月12日 | 081/081H |
| LBP332i | モノクロ単機能 | 2026年12月17日 | 056L/056 |
| LBP331 | モノクロ単機能 | 2026年11月12日 | 056L/056 |
| LBP122 II | モノクロ単機能 | 2026年12月17日 | 071/071H |
| LBP121 II | モノクロ単機能 | 2026年12月17日 | 071/071H |
| MF273dwa II | モノクロ複合機 | 2026年12月17日 | 071/071H |
| MF272dwa II | モノクロ複合機 | 2026年12月17日 | 071/071H |
希望小売価格はすべてオープン価格です。実際の販売価格は、販売店やオプション構成によって確認してください。
LBP741CiとMF851Cdwはカラーの大量印刷に対応


LBP741CiはA4カラーレーザープリンター、MF851Cdwはプリント・コピー・スキャン・ファクスに対応するA4カラー複合機です。どちらもカラー・モノクロともに、A4片面で毎分43枚の印刷に対応しています。
小さい用紙の印刷に強く用紙補充の手間も軽減
2機種は、用紙の幅に合わせて必要な部分を加熱する「分割定着方式」を採用しています。キヤノンによると、Sateraシリーズでは初の採用で、A5RやB5などの小さい用紙を印刷する際にも高い生産性を発揮します。薬袋や薬剤情報提供文書など、サイズの異なる書類を扱う職場で使いやすい構成です。
別売りの給紙オプションを装着すれば、最大5種類・2,660枚の用紙を同時にセットできます。標準状態で2,660枚をセットできるわけではないため、導入時は必要なオプションも確認しましょう。
高彩度なトナーも採用し、店舗のチラシや長尺POPなどのカラー出力に対応します。社内文書だけでなく、店頭で使う印刷物も作りたい場合に検討しやすいモデルです。
書類の電子化も行うならMF851Cdw
MF851Cdwは、両面を同時に読み取れるADF(自動原稿送り装置)を搭載しています。A4両面の読み取り速度は最大毎分190ページで、書類の電子化をまとめて進めたい場合に役立ちます。
この読み取り速度は、フルカラー・300dpi×300dpiでの条件です。印刷速度の毎分43枚とは異なる指標なので、比較するときは用途と測定条件を分けて確認しましょう。
LBP332iとLBP331はモノクロ印刷を重視する方向け

LBP332iとLBP331は、A4片面で毎分43枚のモノクロ印刷に対応するレーザープリンターです。カラー印刷やスキャンは不要で、帳票や書類をまとめて印刷したい場合に候補になります。
2機種の違いのひとつは、給紙容量の拡張性です。別売りオプション装着時の最大給紙枚数は、LBP332iが2,660枚、LBP331が1,380枚です。用紙を多く補充しておきたい場合や、サイズの異なる用紙を使い分けたい場合は、給紙構成も比較すると選びやすくなります。
LBP332iには、起動時にファームウエアやシステムの状態を検証する機能も搭載されています。不正なプログラムを検知すると起動を停止し、自動復旧します。
LBP122 IIとLBP121 IIはコンパクトなモノクロプリンター
LBP122 IIとLBP121 IIは、A4片面で毎分29枚のモノクロ印刷に対応します。どちらも自動両面印刷に対応し、限られたスペースで日常の書類を印刷したい場合に使いやすいモデルです。
接続方法には違いがあります。LBP122 IIは無線LANに対応していますが、LBP121 IIは有線LANまたはUSBで接続するモデルです。無線で使いたい場合はLBP122 IIを選び、設置場所とネットワーク環境を確認しましょう。
MF273dwa IIとMF272dwa IIはコピーとスキャンにも対応

MF273dwa IIとMF272dwa IIは、プリント・コピー・スキャンに対応するA4モノクロ複合機です。モノクロ印刷はA4片面で毎分29枚で、どちらも自動両面印刷に対応しています。ファクス機能は搭載していません。
MF273dwa IIは片面読み取りのADFを搭載しているため、複数枚の原稿を続けて読み取りたい場合に向いています。MF272dwa IIはADFを搭載せず、原稿台に原稿を置いて読み取るタイプです。コピーやスキャンの頻度、扱う原稿の枚数に合わせて選びましょう。
なお、自動両面「印刷」に対応していても、ADFで両面を自動読み取りできるとは限りません。MF273dwa IIのADFは片面読み取りです。
全8機種におすすめセキュリティー設定を搭載
今回の8機種は、いずれも「おすすめセキュリティー設定」に対応しています。使用環境に合わせたセキュリティー設定を支援する機能で、専門知識がない場合でも設定を進めやすくします。導入時は、社内のネットワークや運用ルールに合わせて設定を確認してください。
EDR(脅威の検知・対応)機能の提供時期にも注意が必要です。LBP741Ci・LBP332i・LBP331・MF851CdwでEDRの全機能を利用するには、2027年第1四半期以降の無償ファームウエア更新が必要と案内されています。IIを冠する4機種では一部機能を出荷時に搭載します。発売時点で全機種のすべてのEDR機能が使えるわけではありません。
対応する純正トナーの型番
今回の新モデルで使う純正トナーは、大きく3系統に分かれます。型番の数字だけでなく、末尾の「L」「H」や色も確認して選びましょう。
LBP741CiとMF851Cdwは081と081H
LBP741CiとMF851Cdwは、トナーカートリッジ081シリーズと大容量の081Hシリーズに対応します。ブラック・シアン・マゼンタ・イエローの4色構成です。
| 色 | 型番 | 商品コード | 印刷可能枚数 |
|---|---|---|---|
| イエロー | CRG-081YEL | 7330C001 | 6,000ページ |
| マゼンタ | CRG-081MAG | 7331C001 | 6,000ページ |
| シアン | CRG-081CYN | 7332C001 | 6,000ページ |
| ブラック | CRG-081BLK | 7333C001 | 9,000ページ |
| イエロー | CRG-081HYEL | 7334C001 | 12,900ページ |
| マゼンタ | CRG-081HMAG | 7335C001 | 12,900ページ |
| シアン | CRG-081HCYN | 7336C001 | 12,900ページ |
| ブラック | CRG-081HBLK | 7337C001 | 19,300ページ |
081と081Hは、同じ色でも印刷可能枚数が異なります。印刷量が多い場合は、大容量タイプも比較してみてください。
LBP332iとLBP331は056Lと056
LBP332iとLBP331は、モノクロ用のトナーカートリッジ056L・056に対応します。名称に「H」はありませんが、056は056Lより印刷可能枚数が多いタイプです。
| 純正トナー型番 | 商品コード | 印刷可能枚数 |
|---|---|---|
| トナーカートリッジ056L(CRG-056L) | 3006C003 | 5,100ページ |
| トナーカートリッジ056(CRG-056) | 3007C003 | 10,000ページ |
小型モノクロ4機種は071と071H
LBP122 II・LBP121 II・MF273dwa II・MF272dwa IIは、共通してトナーカートリッジ071・071Hに対応します。071Hは大容量タイプです。
| 純正トナー型番 | 商品コード | 印刷可能枚数 |
|---|---|---|
| トナーカートリッジ071(CRG-071) | 5645C003 | 1,200ページ |
| トナーカートリッジ071H(CRG-071H) | 5646C003 | 2,500ページ |
※表の印刷可能枚数はメーカー公表値で、所定の測定条件に基づく目安です。実際に印刷できる枚数は、原稿の内容や印刷設定、使用環境などによって変わります。本体購入時に付属するトナーの枚数とは異なる場合があります。
トナーを購入する前に確認したいこと
トナーの型番が似ていても、別シリーズのカートリッジを使えるとは限りません。プリンターの正式な型番と、トナーの商品ページに記載された対応機種を照合してください。
この記事の対応表は、メーカーが案内する純正トナーについてまとめたものです。互換トナーは、同じシリーズ名の商品が販売されていても、新しいプリンターでの動作や適合が確認されているとは限りません。購入する場合は、販売店が明示する対応機種と保証条件を確認しましょう。
まとめ
今回のSatera新モデルは、カラーの大量印刷向け、モノクロの高速印刷向け、コンパクトなプリンター・複合機の3つに分けて選ぶと整理しやすくなります。
カラー印刷ならLBP741Ci・MF851Cdw、モノクロで印刷速度や給紙容量を重視するならLBP332i・LBP331、設置スペースや日常の書類印刷を重視するならLBP122 II・LBP121 II・MF273dwa II・MF272dwa IIが候補です。
対応トナーは、カラー2機種が081・081H、LBP332i・LBP331が056L・056、小型モノクロ4機種が071・071Hです。発売日と必要な機能を確認しながら、本体と消耗品を合わせて検討してみてください。
よくある質問
新しいSateraはいつ発売されますか
LBP331とMF851Cdwは2026年11月12日、LBP741Ci・LBP332i・LBP122 II・LBP121 II・MF273dwa II・MF272dwa IIは2026年12月17日の発売予定です。
LBP741CiとMF851Cdwの対応トナーは何ですか
どちらもトナーカートリッジ081・081Hシリーズに対応します。ブラック・シアン・マゼンタ・イエローの4色があり、081Hは大容量タイプです。
LBP332iとLBP331は同じトナーを使えますか
はい。どちらも純正トナーカートリッジ056L・056に対応します。056Lは5,100ページ、056は10,000ページの印刷可能枚数が案内されています。
LBP122 IIとMF273dwa IIのトナーは共通ですか
はい。どちらも純正トナーカートリッジ071・071Hに対応します。LBP121 IIとMF272dwa IIも同じシリーズです。
MF273dwa IIとMF272dwa IIの違いは何ですか
原稿の読み取り方法が異なります。MF273dwa IIは片面読み取りのADFを搭載していますが、MF272dwa IIは原稿台で読み取ります。どちらもプリント・コピー・スキャンに対応し、ファクス機能はありません。
互換トナーも同じ型番なら使えますか
純正トナーの対応型番だけでは、互換トナーの適合は判断できません。購入予定の商品の対応機種一覧に、使用するプリンターの正式な型番が記載されているか確認してください。
