簡単にできます!Excelで両面印刷する方法Excelのデータを印刷する時に、両面印刷をすることで用紙は半分で済みます。持ち運びがかさばらない上に、用紙の節約もできます。ポイントさえ押さえれば、両面印刷する事は難しくありません。 そこで今回は、Excelデータの両面印刷方法を解説します。 両面印刷の設定について![]() 前提としてExcelデータを両面印刷する場合、プリンターが両面印刷の機能を持っている必要があります。 Excelデータを印刷するのに、両面印刷ができれば用紙枚数を減らすことができて、持ち運びが便利になるほか、紙の節約にも繋がります。 Excel両面印刷で最もポイントになるのは、設定方法です。 シートごとに「印刷設定」「ページレイアウト設定」を行います。 全てのシート個々に詳細設定ができる便利さであると共に、一つひとつきちんと設定をする必要があり手間が掛かります。こちらの意図は設定しない限り汲み取ってくれません。 複数のシートをctrlキーなどで同時選択しても、一括して設定を反映させることができない仕様になっています。 1.設定したいシートを選択します。 2.「ファイル」-「印刷」を選択します。 ![]() 3.プリンターのプロパティをクリックする ![]() 4.プリンタードライバー画面が開きます。機種やメーカーによって変わりますが、基本は同じです。「両面設定」にチェックを入れる・選択をする変更を行った後、OKボタンをクリックして画面を閉じます。 ![]() 詳細は後ほど解説しますが、複数のシートを両面印刷する場合は、同様の設定をシートごとに行う事が必要になります。 利用するExcelのバージョン・プリンタードライバーにもよりますが、新しいバージョンのExcelや、比較的新しいプリンターのドライバーでは、プリンターのプロパティの設定を行わなくても、Excelで両面印刷を設定すると自動的に両面印刷がプロパティにも設定されるようになっています。 利用していて、おかしいな?と感じたときに、プリンターのプロパティ画面の設定をチェックしてください。 縦方向と横方向の両面印刷の設定![]() 両面印刷時には、1枚の用紙の表裏に印刷を行いますが、同じ方向で印刷するパターンと天地逆に印刷するパターンがあります。 以下の画像は、縦方向の印刷設定で2パターンの印刷を行ったものです。 机に印刷された用紙を置いて、下側を持ってクルッとひっくり返した状態です。 ▼パターンA ![]() ▼パターンB ![]() ちょっと混乱しそうですが、整理してみましょう。 一般的に多く使われるのは、パターンAです。 縦に印刷した用紙の横部分(長辺部)を持って、ページをめくるように、くるりとひっくり返すと、同じ上下で新しいデータが現れます。 つまり、長辺部を綴じれば、横向きにペラペラとページをめくるようにして、データを閲覧する時の印刷です。 パターンBは、表と裏で上下が逆さまに印刷されています。 用紙の下部分(底辺部)を持って、上方向にひっくり返すと、同じ上下で新しいデータが現れます。 こちらは、短辺部を閉じれば、縦方向にペラペラめくることで、データを閲覧する時の印刷方法です。 複数ページ印刷する時は、1枚の用紙内で項目が完結する様にデータを収める方が見やすくなります。 データ項目の並べ方や、縦横ページの選択を含めて調整してください、 両面印刷で収まりきらない内容は、下方向のデータは1枚目の裏に印刷されて、右方向のデータは2枚目以降に印刷されます。 このことを踏まえて、実際の設定方法を見ていきましょう。 ○縦方向原稿の両面印刷設定 1.「ファイル」 - 「印刷」を選択 2.縦方向原稿の場合、横方向にめくっていきますので、閉じる部分は長辺部です。両面印刷の「長辺を綴じます」を選択します。 ![]() 3.印刷ボタンを押せば、パターンAで印刷が行われます。この設定で「短辺部を綴じます」の設定で印刷を行えば、パターンBで印刷が行われ、表裏が天地逆方向で出力されます。 ○横方向原稿の両面印刷設定 横方向の原稿の場合も、考え方は同じです。 横方向では短辺部を綴じる設定で印刷すれば、横方向にページをめくっていく仕様になります。 1.「ファイル」 - 「印刷」を選択 2.両面印刷の「短辺を綴じます」を選択します。 ![]() 3.印刷ボタンをクリックすれば、横向きにページをめくる仕様で出力されます。縦方向の上向きにページをめくっていく場合は、「長辺を綴じます」を選択します。 ○各ページの先頭行に項目を印刷する 印刷される2ページ目以降の各ページには、単純にデータのみが羅列されます。 無くても構いませんが、最初の項目行がある方が見やすくなるケースでは、全ての印刷データに、指定した項目行を印刷することも可能です。 1.「ページレイアウト」を選択します。 2.「印刷タイトル」を選択します。 ![]() 3.印刷範囲を選択します。全てのデータを印刷する場合は、全て選択してください。範囲は右にある上向きの矢印マークを押してマウスで選択すれば、左の欄に数値で入力されます。選択が終わったら、もう一度矢印マークを押します。 ![]() 4.全てのページに挿入する項目を選択します。今回は横項目なので、「タイトル行」の矢印マークを押して、1行目を指定します。同様に数値で入力されます。 ![]() 印刷プレビューを押すと、確認できます。 ![]() 1ページ目は当然先頭の項目行が入っていますが ![]() 2ページ目にも、先頭行が追加されている事が確認できます。 複数シートを一括で両面印刷する方法![]() 複数のシートに分かれているデータを、一気に両面印刷することも可能です。 一例として、下の状態でテストシート10とテストシート20には、それぞれ縦の原稿で3ページ分のデータが入っています。この2つのシートにある6ページ分を一括印刷します。 ![]() 1.テストシート10で印刷設定を行います。前述と同様に、「ファイル」 - 「印刷」画面に進みます。 2.こちらも前述の様に、「長辺を綴じます」「縦方向」に設定します。下部にあるページは合計3ページになっています。 ![]() 3.左最上部にある矢印で戻ります。シート2も同様に設定します。 ![]() こちらも、下部に表示されているページ数は、3ページになっています。 同じように左最上部の左方向の矢印で、シートに戻ります。 4.ctlrキーを押しながら、2つのシートが選択されている状態にします。選択時にはctlrキーを押しっぱなしで、シートをクリックしてから離してください。 ![]() 5.この状態で、「ファイル」 - 「印刷」を選択します。プレビュー表示の下部に出ている総ページ数は、2シート分の6ページが表示されています。 ![]() 印刷ボタンを押すと、表裏6ページ分の印刷が開始されます。 用紙サイズと印刷品質の設定について![]() ○用紙サイズ設定 印刷する用紙サイズは、簡単に選択する事ができます。 1.「ページレイアウト」 - 「サイズ」 を選択すると、用紙サイズが出てきます。 ![]() 用紙サイズを設定すると、ページの区切り線が表示されます。 ○印刷品質の設定 利用されるプリンターも無数にあるため、印刷データを作成する際にExcel側で利用しようとしているプリンターの解像度をチェックする設計になっています。 また、プリンタードライバーは選択された用紙によって、解像度の変更を自動的に行います。 そのため、両方から解像度に対しての制御が働く為、用紙や印刷設定によっては、印刷結果にズレやサイズが変更されてしまう現象が出ることがあります。 基本的には標準の設定でカバーできます。 1.印刷品質は、「ページレイアウト」 - 「斜め下方向の矢印」を押します。 ![]() 2.出てくる選択肢から、印刷品質を変更することができます。 ![]() 3.プリンタードライバー画面からも変更可能です。 内容はドライバーによって異なりますが、印刷結果に問題が起こった場合、「スムージング」設定がある機種では、チェックを外すことで正常に印刷できるケースがあります。 また、トラブルが解決できない場合、ひとまずプリンタードライバーの設定を標準に戻し、プリンターを再起動の上で再度印刷を試してください。 |