プリンター目詰まりの解消裏ワザ!【エプソン編】

プリンターの目詰まりがどうしても解消されない時、皆さんどうしていますか。

メーカーへ目詰まり修理を依頼する方、諦めて買い換える方、ひたすらヘッドクリーニングをしてなんとか解消しようと試みる方、さまざまいらっしゃると思いますが、今回はEPSONのプリンターで目詰まりが起きた際に自力で解消できる裏ワザを紹介します。

 ※メーカーが推奨している方法とは異なる裏ワザですので、行なう際は自己責任でお願いします。

目詰まりの原因とは?

目詰まりは主に2つあります。

・インクが固まっている
インクは乾燥して固まることがあります。
乾燥の原因はプリンターの使用頻度にあり、頻度が少ないほどインクは固まりやすくなってしまいます。
逆に使用頻度が高ければ、インクは乾燥せず固まりません。
使用頻度の少ない方は、定期的にプリンターの電源をオンにすればインクが固まる恐れはありません。
プリンターの電源が入ることで、自動で内部のメンテナンスを行うためインクの乾燥防止に繋がります。

・不純物が入っている
自動メンテナンスを行っても改善されない場合は、プリンターヘッドに不純物(ホコリなど)が詰まっている可能性があります。
そのため、インクが吹き出しきれず、文字がかすれたり、印刷物が変色してしまいます。

 

目詰まりの解消方法

まずはヘッドクリーニングを行います。
プリンターのヘッドクリーニング機能を使うことで、目詰まりを解消できるケースがあります。

ただし、目詰まりを起こしてもヘッドクリーニングはメーカーが指定しているように最大3回までにしましょう。
ヘッドクリーニングは古いインクと新しいインクを溶け合わせ、圧力をかけてインクを噴射させるものなので、4回以上してしまうと故障の原因になる可能性があります。

それでも解消されない場合に、以下の裏技を試してみると良いでしょう。

 

今回の目詰まり解消で使用するプリンターはこちら、EPSON PX-S5040です。

(使用インクはIC74シリーズ

【用意するもの】

エタノール洗浄液

エタノール洗浄液

注射器とゴムチューブ

注射器とゴムチューブ

  • エタノール消毒液
  • 注射器+ゴムチューブ
  • バケツ

 

用意するものは市販されているエタノール消毒液と注射器、それにプリンターのノズルに挿入するためのゴムチューブと、注射器で吸い取ったインクを入れるバケツです。本来だと、純正メーカーから販売されている正規の洗浄液が一番最適ですが、EPSONの場合、洗浄液自体の取り扱いがないため、今回は代わりとなるエタノール洗浄液を用意しました。

 目詰まり解消実験スタート!

それでは実験をスタートです。まずはプリンターからどの色が出ていないのかをチェックすることから始めます。

1.何色で目詰まりが起きているかチェックする。

まずは、どの色で目詰まりが起きているのか確認します。テスト印刷を行なうとイエローがこの状態。何度クリーニングしても良くなるばかりか寧ろ酷くなる一方という状況です。

ノズルチェック

ノズルチェック

 

2.電源を入れた状態でプリンターのカバーを開けっ放しにする。

プリンターカバーを開けたままの状態でノズルチェックを行いたいので、ここである裏ワザを使います。

 【裏ワザ1】

プリンターにカバーが閉まっていることを教えるために、プリンターのフタを押さえる箇所に小さく畳んだ紙などを挟む。

 

紙を挟み込む

紙を挟み込む

小さく折りたたむのがコツ

小さく折りたたむのがコツ

こうすることで、プリンターがカバーが閉まっていると認識します。

 3.プリンターカバーが開いた状態でパターン印刷を行なう。

この状態でノズルチェックのパターン印刷を行ないます。が、ここで2つ目の裏ワザを使用します。

 

【裏ワザ②】

パターン印刷は、最後まで印刷をせずに紙がスポンジのところまできたら、素早くプリンターの電源を落とす!

紙を真ん中にした状態で電源を落とす。

紙を真ん中にした状態で電源を落とす。

タイミングを図るのはそれほど難しくないので、用紙がスポンジのところまできたら、電源を落として用紙をストップさせます。

 

4.プリントヘッドをセンターへ移動させる。

本来プリントヘッドは右端に寄っているものですが、紙の上にヘッドが来るようにしたいので、ヘッドを手でゆっくり真ん中に移動させます。

ヘッドが右にあるときに色が出ないカートリッジは外しておきましょう!

イエローを取り外す。

イエローを取り外す。

5.色が出ないノズルにエタノールを注入する。

注射器にエタノールを含ませて、目詰まりして色が出ないイエローのノズルにゴム栓をはめ込み注入する。(20~30ml程度)
この時に注射器に空気が入っていないようにするのがポイントです。

 

注射器でエタノールを注入する

注射器でエタノールを注入する

6.今度はノズルに詰まったインクを吸い上げる。

再度、注射器にエタノールを含ませて、今度はノズルに注入ではなく詰まったインクを吸い上げます。吸い上げたインクはバケツへ出して、もう一度繰り返します。

この作業を吸い上げたインクの色が薄くなるまで続けます。

 

注射器で吸入

注射器で吸入して、

バケツへ捨てるを繰り返す。

バケツへ捨てるを繰り返す。

 

7.真ん中に移動したヘッドを元の位置に戻す。

真ん中に移動したヘッドを元の位置(右端)にゆっくり移動させて戻します。ヘッドを動かすと下にあった用紙にはこのように吐出されたインクがべっとりと染み付いています。さきほど、用紙をこの位置でストップさせたのは、この用紙がないと直接下のスポンジに色が吸収されてしまいますので、このようにして下のスポンジを守る役割として、この位置でストップさせました。大活躍してくれています。

紙にイエローが染みた状態

紙にイエローが染みた状態

目詰まり解消のために外していたイエローのインクもセットし、用紙に残っている水分をティッシュで吸い取ったら、プリンターの電源を入れて、用紙を取り出します。

 

染みを拭き取る

染みを拭き取る

紙を排出する

紙を排出する

 

 

8.インクをセットし直しヘッドクリーニングを行う。

すべてのインクをセットして、ヘッドクリーニングを行なった後、ノズルチェックパターン印刷を行なうと、

 

イエローが出るようになりました

イエローが出るようになりました

ご覧のとおり色が全く出ていなかったイエローが出るようになりました!!

 

目詰まり解消は自分でできる

以上、少し手間は掛かりますが、目詰まりで高い修理代金を払うことを考えると、この方法を試してみるのもアリかもしれません。

しかし、そもそも目詰まりが起こっていない状態では行なわないでください。また、メーカーが推奨している方法ではないので、正常なプリンターの保障が得られなくなるおそれもありますので、実施する際は必ず自己責任の元で行なうようにしてください。

 

以上、目詰まり解消の裏ワザエプソン編でした。

 

※本日ご紹介した方法はEPSONのプリンターへの対処法ですので、他のメーカー様のプリンターには対応しておりませんのでご注意ください。

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